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はじめまして、 さっそくですが質問があります。 昔何かの本で日本海軍の潜水艦も電動の磁気信管付き魚雷を使っていた、 と言うのを読んだ事があるのですがこれについて教えていただきたいのです。 確か使用時期は大戦後半からだったと思います。よろしくおねがいします。 ochara |
潜水艦用電動魚雷は九二式魚雷で雷速30ノット、射程7000mの性能で、当初その低速と射程に不満が唱えられ放置された後、電動魚雷を装備した独潜水艦の情報により昭和十九年から生産されたと言われています。
BUN
なるほど、新開発の兵器ではなかったのですね。しかし射程の短い電動魚雷を再生産して、どんなメリットがあったのでしょうか?
ochara
BUN
磁気信管採用時期は、とりあえず下記のところで1944.7月 と書かれています。
http://www.warships1.com/Weapons/WTJAP_Notes.htm
日本の魚雷 Warhead Pistols の項目。”Magnetic pistols 〜〜”
蛇足、
・磁気信管はその発火構造のおかげで、魚雷最先端に取り付ける必要は有りませんでした。
・日本にこだわらないんですが、当時も現代も、対潜短魚雷などは、その性格上、
磁気信管は採用されていません。直撃ONLY。
軌跡の発動機?誉
搭載して哨戒任務についてますけど…。出典は「ああ伊号潜水艦(当の艦長の手記)」です。
大塚好古
九二式電池魚雷の要目 直径53.3cm 長さ7.15m、重量1.658t、炸薬318.5kg、速力30kt、射程5000m(7000mと言う資料もあり)、蓄電池形式−特M型改一(L78cm、B11.5cm、H23cm)、モーター形式−防滴型特M型改二90hpです。
この魚雷の欠点は、蓄電池の温度により充電量が変わり射程が変わること、常に電池室内の水素ガスを換気しなければいけないこと、常にバッテリー液を調べなければいけないことで、前記は発射直前まで電池ラックの下に付けられているヒーターで蓄電池を暖めることで解決しました。中後記のものは、狭い魚雷室の中で魚雷を解体しなければならず、これが潜水艦側から嫌がられたため、あまり使用されなかったと考えられます。
下手をすると発射直後、電池爆発を起こす可能性もあったわけですから、潜水艦側もかなり気を使ったでしょう。
ちなみに、九二式電池魚雷は鹿屋基地に1本現存、展示されています。
GO
バッテリーの性能が向いていないのか、航走中にだんだんとスピードが落ちてしまう。このため、照準がやや難しかったそうです。
一方、ドイツの電池魚雷はそんなことはほとんど無く、ほぼ一定のスピードで走ってくそうです。
tomo
酸素魚雷を含む、一般的な魚雷は
気室(空気ボンベ)の製造が最大の鍵になります
極めて高い圧力で沢山のエアを入れるので
装甲材等に匹敵する高級素材を必要とし、歩留まりも問題になります
第一次大戦ではドイツではマトモな魚雷製造だけでは間に合わず
19世紀時の青銅ボンベを使った貧弱な物まで
倉庫から持ち出したのではなく新規に製造して前線に供給しています
日本軍が大戦中期以降に電気魚雷の本格導入をしたのも同様の理由だろうと思われます
そいや、日本艦の舷外電路って磁気信管対策でしたっけ?
SUDO