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米空母のギャラリーデッキについてお聞きしたいのですが、ご教授頂ければ幸いです。 1: ギャラリーデッキという構造のお陰で、米空母は日本空母に比べ、抗甚性の極めて高い飛行甲板を持てた訳ですが、この構造は、当初から抗甚性の向上を目的として考案されたものなのでしょうか。それとも、抗甚性の向上は「思わぬ副産物」だったのでしょうか。 2: 日本空母の大鳳で問題になったように、飛行甲板という高い位置にこの様な構造を造って、大鳳ほどでないにしても、重心点の上昇という問題はなかったのでしょうか。日本海軍が重心点の上昇に神経質すぎただけなのでしょうか。 3: ヨークタウン級はこの構造を持っていた訳ですが、それ以前の、レンジャー、ラングレーはそれぞれどうだったのでしょうか(レキシントン級は閉鎖式格納庫なので、無かったのではと思っているのですが)。また、大増産された、軽空母、護衛空母などもどうだったのでしょうか。 4: 現代の米空母もこの構造を持っているそうですが、その他各国が現在保有している空母はどうなのでしょうか。 以上、識者の皆様、ご教授頂ければ幸いです。 こしょく |
(1) 防御力向上も目的だったと思いますが、
ギャラリー・デッキが部分的にしかない空母もありますから、
一種のユーティリティ・スペースを確保する意味もあったのかもしれません。
飛行甲板の修理もラクチンそうだし。
あるいは、「鴨居」と同じ理屈で、艦体の剛性向上を目的としたのかも。
(2) 飛行甲板に直接防御装甲を施すよりも、
重心は低く抑えられる利点はありそうですね。
日本軍は痛い事故を起こしてますから、
重心上昇には神経質だったと思いますが、、、。
(3)、(4) 知りません、すいません。(^_^;)
ばるたあ
benben
ギャラリーデッキは、そもそも飛行甲板の構造の一部です。あれだけ大きな甲板を、格納庫に柱を立てずに支えるのですから、ちょうど橋梁のように格納庫をまたいだ構造にしなければなりません。
20メートルもの幅が板一枚では折れ曲がってしまいますから、橋と同じでトラス構造や梁が必要なのです。これはある程度の深さ(厚み)を持っていますので、その空間を利用して居住区などを設置したわけです。
日本の空母は太い梁で飛行甲板を支えていたはずで、そのほうが厚みは小さくなり、甲板の位置は低くできます。ムダな空間ができてしまうわけですが、何かを吊り下げるとかすれば、まったく使えないわけでもないでしょう。
防御には直接関係しない強度の甲板ですが、格納庫から見ると、ちょうど天井裏があるような状態ですから、いろいろとダメコンはやりやすかったのではないでしょうか。屋根裏部屋と考えれば、判りやすいかもしれません。
志郎