830 |
旧海軍の空母は煙突後流が艦載機の離着艦の妨げになるとして傾斜式煙突を採用していますが他国の海軍では煙突後流による問題はおきなかったのでしょうか?また、傾斜式煙突の採用によるデメリットなどはなかったのでしょうか? ゲルググ |
ただ、それを許容範囲とみなすか否かで日本と見解が別れたんでしょうね。
米のレンジャーなんて、6本起倒式煙突なんて奇天烈なお姿してたりします。
勝井
例えば空母の発動機関の性能や、使用してる燃料の差などで
排煙量は違ってくるのでしょうか?
あるいは消煙装置が装備されているなど考えられないでしょうか?
のじ
あの時代は石炭ではなく重油主体ですので
煙突後流の問題とは煙ではなく熱気だったのではないでしょうか
SUDO
赤城や飛竜では右舷の煙突による乱流と左舷の艦橋による乱流が中央で干渉しあってけっこう問題だったそうですし。
傾斜式煙突のデメリットは、煙突の開口部が低い位置にある&下を向いているので、損害や荒天で煙突がある側に傾斜すると煙突から機関室に浸水する危険があるという物があるようです。日本空母でも、大鳳は飛行甲板に装甲を張ったことで艦影が低く、傾斜煙突では浸水のおそれがあるので米英と同じように艦橋と一体化した煙突を採用しています。
明石耕作
当時としては非常に独創的なものであったそうです。
つまり他国と全く異なるシステムだったわけで、
日本が煙突後流に神経を使ったのも、もしかしたらこの辺に理由があるのかもしれません。
なお、大鳳や飛鷹・隼鷹の煙突もやはり排煙の影響を排除するため、
26度の外側への傾斜が与えられてます。
勝井
あるとは思えないのだが…。大鳳の話だとしてもやはり因果関係は無いと思うがのう。
大塚好古
れは、採用に当たっては、同級艦と比べてどの様な検討がなされたのでしょうか?
また、CVV(だっけかな?)なんかの煙突はどういう検討がなされたんでし
ょうかねえ?
英国のCVFの想像図を見るに、煙突の方向はあんまり考慮されていない感じも
しますが、アイランドと一体型の煙突の場合には、それ程の影響は無いのかな?
tackow
ゲルググ
>4、「傾斜式煙突」というのは「大鳳」のタイプが採用してる煙突のことだと
思うんですが・・・。どうなんでしょう?
taka
(原計画では彼処にSPG-51が装備される予定でした。あと煙突後方のレーダーアンテナに対する
排煙の影響を少なくする、と言う考えはあったと思います)。なお、CVVは直立煙突です。
大塚好古
tackow
と書いている本もあるのでそういった効果があることは確かですが,原計画ではそれが主眼であった
様相は無いですねぇ。特にCVA67の建造と同時期に改装が行われSCB101.66/101.68改装の計画で
傾斜煙突が採用されていない点を見るとやはりあれは電測兵装の配置のためであったと考えるべきだと思います。
大塚好古
Navy
正確なことが分からないまま書いてしまいしたが、グランプリ出版「日本の航空母艦」では「大鳳」や「信濃」等が採用した煙突を「傾斜した直立煙突」(何のこっちゃ)と表現しておりました。他の艦が使っていたあの煙突は何とも言ってないですが、「湾曲煙突」は自分も聞いた覚えがあります。
例示した本は著者自身が専門家ではないことを明言しておられるのでその点を割りひいて考えると、「大鳳」等のアレは「傾斜煙突」、そのほかの艦は「湾曲煙突」でいいものではないかと。
それにしても、日本の軍艦って、空母の煙突といい重巡や大和級の誘導煙突といい、煙突に拘りますねえ。
明石耕作