819 |
旧日本海軍の航空母艦の飛行甲板に貼られていた木材の種類は何でしょうか? チャッピー |
BUN
チャッピー
チーク材が船によく使われたのは重い反面、堅く燃えにくく腐りにくいという特性の故です。チーク資源の枯渇は戦後かなりたってからの話なので、第二次大戦中では資源的には問題ないはずです。ただ、南方から切り出して持ってこれるかどうかはまた別の話です。
なんか問題の解答になっていませんが、実際のところはどうなんでしょう?
planter
tackow
BUN
国際マーケットから良質材が払底し始めるのは1960年代以降の話です。
第二次大戦前ならば資源量だけ考えれば不足を感じることは無いと思いますので、
良質材が手に入らなくなったからというのはどうなんでしょうか?
ただ木材も一応は戦略物資ですし、生産コストや禁輸などの政治的情勢については、別に考える必要があり、戦争中アルミを節約したように、将来を見越して、例えばナラやカシなどで代用した可能性については否定できません。
空母では無いのですが、戦艦ノースカロライナのデッキはやはりチーク製です。1941年の製造後ずっと張り替えせずにいたのですが、現在60年ぶりに化粧直し中であると下記のホームページにあります。
http://www.battleshipnc.com/projects/teak/teak_deck.htm
吉村昭の「戦艦武蔵」の中には、武蔵の進水台用に大量のマツ材を使ったこと、
通常は甲板装甲と船体の鋼材の間に2−4p程度のチーク材を張るところを、武蔵では重量軽減のために、はじめてチーク材を使わずに設計することになったなどの記述がありますが、ハテ?
planter
当時の木材の調達にあまり明るい見通しが無かったのは陸海軍ともに事実ですので、代用材の検討も既に戦間期から行われています。そして・・・松か。ありそうですね。
BUN
ペンギン
>6.チーク材なしの建造
これは”戦艦の建造として”初めてなのではないでしょうか。上甲板ではなく、構造と装甲板との許容誤差を確保する抜け道を採用しなかったことの言いまわしだと思います。
ペンギン
なお、日本戦艦の木甲板については、下記のHPに興味深い考察があります。
http://www.coma.ais.ne.jp/%7Ewatakan/yamato/colors/general1.html
このHPで参考とされた各資料の検証が出来ない(持ってない)のが残念ですが、長門級、大和級についてはヒノキ(この場合、おそらく台湾檜)、それ以外はチークではないかと考察されています。
また、同HPのBBS内で、阿川弘之「戦艦長門の生涯」上(新潮文庫)P92に呉工廠でチークの十分なストックが無いのと輸入するとコストがあがるため、台湾の檜を用い、陸奥については、横須賀工廠にチークのストックがあったため、従来どうりだった旨の記述があるという話が出ています。
これは、この時期に台湾に森林鉄道がひかれるなど、同山岳地の森林資源の利用が可能になったことととも符合します。
本当だとすれば、同じ呉工廠製の赤城の木甲板も台湾檜であった可能性があるでしょう。
planter