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802 鷹司氏のHP、http://www.belbel.or.jp/users/takatsukasa/yokoyama.htmに「対戦車ミサイルに見られるようなHEAT、HESH弾頭を搭載した対艦ミサイルを使用すれば、戦艦の装甲を貫通して撃沈できる」と書いてありますが、本当に可能なのでしょうか?(余談ですが、HESH弾頭の対戦車ミサイルは存在していないと思います)
モーグリ

  1. 対艦用の成型炸薬弾頭と言えば、旧海軍では魚雷用の成型作薬弾頭を実験して、対戦艦用の兵器として有効と見ていたようです。(現代でもMk.50とかあるけど)
    対艦ミサイルでも、水線下に穴をあけることができるなら、有効かもしれません。

    ところで、ロシアの対艦ミサイルで成型炸薬弾頭と紹介されているものがありますが、現代の艦船にそれほど有効とは思えないし、あるいはコルモランASM(独)の初期型のような自己鍛造弾頭だということなのでしょうか?

    (N)

  2. HESHではないですが、ヘルファイアなどは対艦ミサイル(小型舟艇用?)としても使われます。一応、79式重MATや、96式MPMSも対舟艇ミサイルですね。
    ガンヘッド

  3. 50cmもあれば装甲に大きな穴があきそう。
    300mmくらいでジェット径が8mm程度ってことは500mmだと13mm。
    最適位置で起爆した場合、侵徹穴の大きさはおよそジェット径の20倍。
    したら260cmくらいの穴が少なくとも一層目にあくことが期待できるですね。
    sorya

  4. >モーグリさま
    ご指摘ありがとうございます。
    次回更新で謝辞を付けて直しておきます。

    >soryaさま
    そういえば大戦末期、直径が2メートル近い整形炸藥弾頭を
    空母甲板で爆発させる実験が行なわれました。

    たかつかさ

  5. >>たかつかさ氏
    それすごいね。2000mmHEATって。
    昔は今みたいな角度のライナーが出来ないと仮定して最大45度としておけば、ジェットがブレイクアップしだすのは口径の4倍くらいまでジェットが流れた
    時。ってことは8000mmまでは有効にジェットが流れると。
    なんぼ昔の艦船とはいえ4~50cmもの厚板は使ってはいないだろうから、効率良く進むですね。もしかしたら最近のポップアップ式の対鑑ミサイルみたいにあ
    わよくばキール破壊も考えていたのかな。
    あ。わが社のASM 含め最近のポップアップする対鑑ミサイルは、炸薬量を減らしてまでも構造強化に力を入れてるのは周知の事実でしてん、これはディレイ
    を限界まで長めることでキール破壊もあわよくば目指してたりして。
    sorya

  6. 阿蘇での櫻弾の実験のことではないかと思いますが、空母甲板上と言っても阿蘇には飛行甲板が無いのではありませんか?
    この実験自体、当初は伊勢で実施する予定でしたから別に空母に対して実験を行ったものでもないようです。
    また、結果としては効果は少ないとの結論であったはずです。事実阿蘇は実験後も即時に着底していません。
    BUN

  7. >6
    誤解を招く表現でしたね。

    未完成空母、阿蘇での実験のことを書きました。

    何故即時沈没に至らなかったのかについては、soryaさんの
    書きこみに示唆されていますね。

    たかつかさ

  8. ちなみに阿蘇の写真は
    こちら。

    http://www.sumomo.sakura.ne.jp/~asahi/IJN/PROFILE/pro-07.html

    goggleで「阿蘇」+「空母」で検索すると100件以上ヒットします。
    たかつかさ

  9. >我が海軍の魚雷用の成形炸薬弾頭
     これは断面図を見る限りでは成形炸薬弾の様に見えるのですが(現にノイマン
    効果と紹介されている)、「V字型の特殊鋼板の金物が炸薬の爆発により紡錘状
    に変形し約1500m/s位の速度で前進し、1m間隔で設置した5m先の防御
    板に200ミリ位の破口を生じた」とあります(速度は正確を期しがたいそうで
    す)。これって自己鍛造弾頭の様な気もするのですが・・・

    >阿蘇の実験
     未成空母阿蘇に対する成形炸薬弾頭の実験は計4回実施されています。
     内訳は、魚雷のV頭部を空中投下したものが2回、80番通爆を改造し桜花に
    搭載したV頭部爆弾が1回、桜弾が1回です。
     結果は、概ね6番で指摘している通りで、「一般に穿孔弾は直線的に火焔の進
    行上の物体は破壊するが、少し外れたものに対しては影響が少ない」とあり、大
    きな効果は期待できなかった様です。
    tackow

  10. 過去ログでも似たようなのあるはずです。(僕が質問したんで。)
    そのときの結論はだいたい、「装甲に穴はあくが、艦船の多層構造が
    中空装甲のような役目をはたし、大きな効果はでない」でした。
    (桜弾で検索するとかかると思います)
    しかし砲塔とか司令塔に命中すれば大打撃を与えられる可能性は高い
    と思います。
    taka

  11. 櫻弾等の採用は、特攻攻撃時に通常爆撃と比較して爆弾そのものの撃速が劣り、装甲を貫通できないことが第一の要因でしょう。
    BUN

  12. >>taka氏
    あれはKE弾の話だったのではないかな?
    HEATも径が大きくなれば、それだけ威力が変わってくるですよ。しかも径が10倍以上違うともなれば…。今のKE弾だって緒言が一緒で大きさだけ10倍になっ
    ての話ならぜんぜん話が変わってくるようなもんで…。
    で、空間装甲効果はHEATの場合、傾斜させてこそ利用する価値がありまして、傾斜の無い空間装甲はHEATに対しては作動オフセットが変化する以上の効果は
    ないものと考えてくだされ。

    >>tackow氏
    >これって自己鍛造弾頭の様な気もするのですが・・・
    その記述を読む限りではtackow氏の推測どおりだと思うですね。基本的には完全同意でし。問題はライナー重量だなあ。ま、それはさておき、その記述から
    単純に考えても1m以上の長さを持つKE弾に近いものであったことは用意に推測できますねえ。(フレア型SFFでなければの話)
    sorya

  13. >9
    「実は(図らずも)自己鍛造弾頭になったのでは」と言う疑問は、前にここで聞いたんだけど誰も答えてくれなかったので(笑)
    (N)

  14. あぁ、、そうでしたか・・(記憶が飛んでいる)。

     それはともかく、自己鍛造弾頭になった方が、米戦艦の様に距離を置い
    た薄板数枚で水線下防御を実施しているフネに対しては成型炸薬弾よりも
    有効だったんでしょうか?(というか、自己鍛造弾頭の仕組みがイマイチ
    判らない、図とかからは想像出来ますが。これって、確か、SADARMだかの
    弾頭?用として開発?された記憶が・・・)
    tackow

  15. >10 艦船の多層構造のせいで桜弾は有効な攻撃方法とはなり得なかったのはあっていますが、この場合、HEATによる穿孔は艦底まで届いても、浸水がその穴の開いた区画に止まってしまうことが原因です。
     また、特攻機が突っ込む寸前にはパイロットは反射的に目を瞑ってしまうので、砲塔とか司令塔に狙って命中させることはまずできません。
     この様な趣旨の意見で海軍の桜弾の特攻は中止になっています。
    tomo


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