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ロシアのシクヴァル高速魚雷についての質問です。 この魚雷については数年前、大石英司氏の著作でアジア覇権戦争 という作品の中に出てきた兵器なのですが、つい最近まで架空の 兵器と思っていましたが、検索サイトで検索してみると実在する 魚雷と判り大変驚いています。 それによると、「ロシア製の超高速魚雷て゜ロケット推進により200 ノットの高速で走行しその時、弾頭部からガスを噴出してその中 を進む」とあり、また詳細な原理は不明とも書いてありました。 これが本当なら画期的な魚雷と思うのですが誘導方式など 性能緒元を教えて下さい。(知ってることならなんでもいいです。) やす |
- あくまでも未確認情報なんだけど、そのガスのせいでマトモに誘導できない(とってもノイジー)、マトモに
曲がらない(どうやら舵はほとんど使わないらしい、ガスを止めたりとか)、射程が思ったより短いとか色々
な話をきくです。
sorya
- ↑こいつはロシア発表では非誘導(核弾頭搭載はそれ故)ですが。
最近の改正型で誘導時60kts、最終突入時200kts+(この時は非誘導)というのもある、
という噂も出てきてますね。
スペックは家に帰って「冷戦期のソビエト海軍潜水艦」を見ないと分かりません(‥;)。
大塚好古
- ロシア/ソ連ではShkvalのほかにロケット推進魚雷としては、航空機用対潜魚雷のAPR-2というのもあるそうですが、これは着水後、無動力で降下しつつ目標を捜索、目標探知後はロケットに点火して突っ込むと言う方式だそうな。
(N)
- こちらにシュクバルについての解説があります。
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/missile/row/shkval.htm
トン
- 完全に余談なんだけど、どこぞがシクバルの基本理論を用いたステルスミサイルの研究をしてたね。
燃料になんかを入れて、電波の磁場面をいじってうんぬんとか。
でも、それだと赤外線にモロひっかかるんでわ?とか思ったことがあった。
でも、そのままコンファで議論すんのもダルいのでやめた(笑)
sorya
- ロケットエンジンを主機に採用した魚雷は第二次大戦中にドイツと日本で生産されています。
ドイツも日本もこの魚雷用ロケットエンジンを元にしてロケット戦闘機のエンジンを開発したという史実があります。
当時の記録を読んで見ても航跡を残さずすさまじいスピードで航走したそうです。
ろく
- ↑
手前味噌ですが、これを見てください。
http://www11.freeweb.ne.jp/photo/aerospac/terms/je-rocket/rocket_l1.html
画像の出典は、
岩永光次,ロケットとジェット,共立出版、昭和28年10月25日,p91~92
です。
ろく
- これってネタでは無しに実在しているのでしょうか?
水中でロケットを噴かすと、噴射口周辺の水を押しのけることに
エネルギーの大半を消費してしまってとてつもなく効率が悪いと
思うのですが……。
ロケット燃料&酸化剤と類似した組み合わせを用いた
魚雷用新型機関(タービンかレシプロ)なのでは?
たかつかさ
- 『岩永光次,ロケットとジェット,共立出版、昭和28年10月25日,p91~92』は昭和20年代末~30年代のロケット工学&ジェットエンジン工学の教科書です。ロケット・ジェットエンジンの原理・歴史・実例などが多数紹介されています。でたらめが書いてあるとは思えませんでした。国会図書館に1冊所蔵されているので見てみたらどうですか。
このロケットエンジン搭載の魚雷の話は
『岡村純 他元海軍技術将校全17名,航空技術の全貌(上),興洋社,昭和28年8月10日,p482』にも記載されているので、一読をお勧めします。
これも国会図書館にあります。
ドイツでのロケット魚雷の話は
『ブライアン・フォード著,渡辺修訳,ドイツ秘密兵器,並木書房,2000.07.19,p147』
に記載されています。これは今年の夏に出版されたばかりの本ですので、まだ書店で売っていると思います。
ろく
- でも、この「ロケット魚雷」って、結局効率が悪く無理があるんで中止された
んですよね?
tackow
- 効率の良し悪しは知りませんが、秋水のロケットエンジンと同じ燃料を使っていたことからみて、燃料の取り扱いがかなり困難だったのではないでしょうか。
また、ロケット魚雷を爆装した日本の雷撃機は米軍の強力な防空網に阻まれて、米軍艦船に近づくことができなかったんだろうと思います。
ろく