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ヨークタウン型やエセックス型は開放型格納庫、信濃は一部開放型と言う話を 聞きますが、この格納庫を有する空母の側面は穴があいていて、格納庫は文字 通り吹きさらしだったのでしょうか? それとも、雨風よけのシャッター程度 はついていたのでしょうか?初歩的な質問で恥ずかしいのですがどうしても気 になるので教えてください。 ヒラリーマン |
ヒラリーマン
(N)
ヒラリーマン
あくまで普通の荒天を想定したものでしょう。
勝井
作戦行動中に台風に遭遇するのは前提で、そのような訓練も艦の前方部補強も行われていました。
空母は大艦で開口は高い位置にありますので、波浪の打ちこみ力も弱く、
また、台風の時は風上に船を立てて風圧を押さえるので、大抵のときは
十分しのげたのではないかと思います。裏から補強をあてるなどの荒天対策は
したでしょう。キャンバスなりシャッターなりが破れても船の浮力には直接影響は
ないので、簡単な覆いで十分用が足りたのだと思います。
空母の開口部の覆いの目的は、雨除け・風除けの他に 夜間航行時に
内部の灯りが外に漏れないようにすることにあったと思います。
IWA
少なくとも、米国のエセックス・クラスの空母は、灯火管制の際には格納庫の内部も真っ暗にします。開口部をあけても大丈夫にするためだと思います。それで内部は、クルー達のフラッシュライトだらけになるそうです。下士官や兵が、暗い中をエスカレータに乗ろうとするとしかられますので、灯火管制中に艦内を移動するのは、命がけのようです。「Darken Ship」などで検索すると、体験談がいくつか見つかります。
少年タイフーン
北村賢志『虚構戦記研究読本』(光人社)という本には、
「(米軍の)複数の空母が空母艦首部の飛行甲板に損傷を被ったのみならず、
多くの機が格納庫からずり落ちる事態を招いた」
と書いてあります。
この本にのっている写真をみるかぎりではエンタープライズの
開口部をふさぐのは遮蔽用のローラーカーテンのようです。
celetaro
どうなんでしょうか、これはレイテ沖で台風に遭遇した件を示していると思いますが、
この台風は第四艦隊事件のものと同威力だという話もあります。となれば日本軍の水上
艦艇も少しはマシと言った程度でしょうし、ボフォース40_4連装(11t)ほでにないに
せよ対空火器増強で重心の上昇した艦艇では同じような結果が出たと思います。
また日本軍の空母は飛行甲板の位置が、米軍のそれよりも低いため事件時の龍ジョウ(変換不可)
程度に格納庫前端以前は折れ下がってしまいそうです。
ペンギン
そしてこれ以降、日本海軍の計画艦艇は神経質と言えるほど、復元性能や船体強度に配慮して、当時船体軽量化のために採用されていた電気溶接を廃止し、特に駆逐艦では船体そのものの大型化が進むことになる。
日本艦艇では大戦中に悪天候のみが原因で喪失もしくは重大な損傷を被った戦闘艦艇はほぼ皆無であり、悪天候に対する復元性能、船体強度に関しては日本海軍が優れていたのは明らかである。
と書いてありますね(同前掲書より)。
celetaro
過去ログにこんなのがあった。
朋ちゃん