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よく北欧のスウェーデンやノルウェー、デンマーク、フィンランドの 海軍は「海防戦艦」と言う艦を保有していましたが、海防戦艦と言うのは 北欧独特の艦船なのですか? ツェッペリン |
性能というか仕様がが決められる物ですから
あの時代、20世紀前半から中盤の技術的限界と北欧の地勢的条件が
ああいった軍艦を産み出したのだと考えるなら、北欧独特ですし
大型の装甲戦闘艦が充分な外洋作戦能力を持つのが大変だった時代
19世紀中期ぐらいには各国で同様の艦艇が建造されています
代表的なものとしては米国のモニターなんかでしょうか
一時期のフランスでは
水雷艇と海防戦艦を中心とした沿岸迎撃戦力を
国防(海防)の中核にしていました
その影響でしょうか
日露戦争時のロシアも同様の海防戦艦を若干数整備していますね
不幸な事にバルチック艦隊の遠洋に付き合わされて全滅しましたが
この時は第三太平洋艦隊に配属されていますから
A:やはり遠洋には不安なので足手まといと判断された
B:でもやってみたら遠洋航海も出来た
という2つが読み取れます
第二次大戦前までの日本の海防艦なんかは
実態は旧式化したので外洋で使うには色々と不都合のある大型戦闘艦艇で
その実戦力は北欧の海防戦艦とかと似たようなものでしょう
なお、日本海海戦で捕獲されたロシア海防戦艦もこの籍に入りました
さて、海防戦艦の特徴は
行動能力の貧弱な戦艦であると考えれば判り易いでしょう
この手の艦艇は防衛に徹するならば、言わば重戦車みたいなもので便利です
だから、各国も一定の兵力を持っていましたし
上記のように旧式艦をそういった用途にあてることもあったのですが
第一次大戦後の軍縮条約で「主力艦」の枠組みに含まれてしまったのです
これは大国では既に旧式戦艦の居場所みたいな位置付けでしたから
まあ、旧式でも戦艦ですから主力艦な訳で、仕方ないですね
結果として、大抵の国家では海防艦、もしくは同義に置かれていた
旧式戦闘艦の大量処分が行われ、その存在そのものが消滅してしまったのです
勿論沿岸防衛用兵力の要求は常にあったと思われますが
そういった戦力は補助艦艇等に委ねられる事になり
軍縮に加わらなかった中小海軍でのみ
その姿を見ることが出来るようになったという所ではないでしょうか
SUDO
だれか御存じありませんか?
ツェッペリン
http://www.warships1.com/index_ships.htm
取り合えず少しは出ていますな
あとは、ここからリンク漁ってみれば・・・
SUDO