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ロシアのキエフ級は、空母と認識すべきなのでしょうか? とあるアメリカのHPで「Aircraft Carrying Cruisers」となっていたもので、気になっています。 また、形状的にはあたかも「仮想戦記に出てくる航空戦艦」のように思えるのですが、艦載機の発着艦には問題ないのでしょうか。 素人質問でスミマセン。 猫ぼうず |
- ソビエト海軍の正式艦種種別が「重航空巡洋艦」、米海軍が最後につけた艦種種別が
「航空巡洋艦(Aviation Cruiser)」ですが、この種別が一番実態を表している気がします。
なお、航空機の発着艦に関しては就役当初航空艤装に問題があったものの、改装後は
特に問題無しとされていたようです。
大塚好古
- ついでに言うと、英語表記で良く使われる「航空機搭載巡洋艦」の元はソビエト海軍の
艦種種別が「TAKR」であったため「戦術(T)航空機搭載(A)巡洋艦(KR)」である、と
言われていた時期があったためです。実際には「重(T)航空(A)巡洋艦(KR)」であることが
確認されたのは1990年頃でしたが、この呼称は一般には殆ど広まりませんでした。
大塚好古
- 確か黒海の出入口(ボスポラス/ダーダネルスの両海峡)を通行できる軍艦に関する
規制(モントルー条約?)があり、空母は規制に引っかかってしまうので自由に航行
できるよう、分類上は巡洋艦にしたという話だったかと記憶しています。
PT
- なるほど、形状的には重航空巡洋艦とはいいえて妙に思えますし、条約の問題もあったのですね。
ご回答、ありがとうございました。
猫ぼうず
- しかし、何ゆえ黒海で建造したのか、未だによくわかってなかったり。
単に防諜上の配慮だったのでしょうか?
勝井
- ↑当時あれだけの大型水上艦を建造できる技術を持っている造船所が黒海のニコラエフ南しか
無いから、というのが真相ですね。他に大型の建造ドックを持っているセヴェロドヴィンスクや
レニングラードの造船所は当時潜水艦建造に特化していたし。何せ当時のソ連は完全分業主義ですからね。
大塚好古