カタパルトは飛行機を短距離で離陸させるため、何らかの動力で機体を引っ張って強制加速させる装置です。「何らかの動力」には火薬式、油圧式などがあります。現代の航空母艦では艦のボイラーから引いた蒸気を動力とするものが使われており、これを「スチームカタパルト」と呼んでいます。もともと英国によって開発されたものです。

ささき

詳細は忘れちゃいましたが、かなり強引なシステムであると読んだ覚えがあります。スチームカタパルト。
勝井

蒸気でピストンを走らせ、それに航空機を引かせて加速するのは間違いないのですが、あれほど重い機体をあんな速度へ加速すると、下手なワイヤーなんぞはちぎれてしまいます。
そこで、ピストンから腕を突き出して機体を引かせるわけですが、シリンダーの気密を保つ方法が難しいので、なかなか実用化しませんでした。

これの仕組みの説明は、図なしではまず無理と思います。
参考になる図書は、海モノではなく、航空雑誌の別冊にある「空母のすべて…全貌…大図解…」といった題名のものでしょう。新旧各社がそれぞれ出しているようなので、新本での入手は困難でも、古書店ではけっこう見かけますから探せばなんとかなります。

一言でいってしまうと、90メートルもの長いシリンダーにジッパーが付いていて、ジッパーを閉める金具がピストンに付いており、これに飛行機を引っ掛けてジッパーを閉めながら突っ走るわけです。
志郎