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毎度毎度すみません。また潜水艦ネタなんですけど、潜水艦の潜舵にはロシアに多い船体に付いているものと、西側に多いセイルについているのがありますが、あれはどちらが合理的な物なのですか? (作戦使用海域の環境によって使い分けているんですか?) ガンヘッド |
大きな長所を其々上げると,
セイルプレーン:
1)艦首部のソナーに影響を及ぼさない
2)船体中央に近い位置にあるので兵装発射時のツリム調整が楽
船体装備:
1)水中における舵の効きがセイルプレーンより良好。
特に潜航初期に顕著
2)船体に収納する形式に出来るので、低速航行時不要であれば収納して
水中雑音発生を抑えることが出来る。
因みにアメリカはソナーへの影響を考慮してセイルプレーンにしましたが,氷海下作戦の
ために改ロス級以降のSSNは船体装備にしております。
大塚好古
シーウルフもそうなってました。
すいません。質問ついでにお聞きしますが、海自の潜水艦はなんで他国の通常動力艦と比べて大きいのですか?
よく本など見ると、
システムが自動化されてないため人が多くなる→たくさんの居住スペース、食料等が必要→艦も大きくなる。
と、あるんですけど実際のところはどうなんでしょうか?
ガンヘッド
>比べて大きいのですか?
一般的な西側の通常動力艦が属する沿岸哨戒型でなくて中/長距離哨戒用だからです。
因みに同クラスのロシアのキロやタンゴ、オーストラリアのコリンズは日本艦より
大型ですよ<基準排水量(現実には…うぷぷ)
>よく本など見ると、
>システムが自動化されてないため人が多くなる→たくさんの居住スペース、食料等が
>必要→艦も大きくなる。
これも無いとは言えませんが、むしろ中/長距離哨戒用であるため、航続力延長の
ための燃料の搭載スペース、水中持続性能向上のため電池の増戴スペース、
また多くの兵装の搭載といった点が影響していると思います(因みに人が大きな
ファクターになるのであれば、海上自衛隊史上一番の大型潜水艦はおおしお
(SS-561:83名)になってしまいますが、同艦は1,600t、それに対してあさしお
(SS-589:71名)は2,500tですからね)。
大塚好古
安易に他国の潜水艦と比較してはいけないという事ですね。
でも、独209の33人とおやしおの69人。この差36人は何なんでしょう?
大きさは別にしても多いすぎませんか?(それとも独209がギリギリまで少なくしているのか?)
ガンヘッド
ソ連のアルファ級潜水艦はやたらと乗組員が少ないんですが大丈夫なんですか?
色々と数字が挙げられているんですが、30人とかもありますよね。すると、実
際は30−1人で運用することになるんですが・・
また、全員士官とかの資料もあるんですが、コックさんも士官なのかな?
tackow
>でも、独209の33人とおやしおの69人。この差36人は何なんでしょう?
>大きさは別にしても多いすぎませんか?(それとも独209がギリギリまで
>少なくしているのか?)
これは自動化云々もあると思いますが、所属している海軍部隊の方針も
影響していると思われます。海自の運用規定に大きく影響している米海軍は潜水艦の
乗員数は事故その他への対応等にある程度の人数が必要である、という考えから
他海軍の同級艦に比べて多い人数を載せていますが、ここらも海自潜水艦の
乗員数の多さに影響を与えていると思います。あと海自が自動化に消極的なのにも
米海軍の影響があると思いますけどね(今までの米海軍潜水艦は基本的に信頼性を
第一に置き、このため実証済みの技術しか採用しない傾向がありましたので)。
>tackow殿
>ソ連のアルファ級潜水艦はやたらと乗組員が少ないんですが大丈夫なんですか?
>色々と数字が挙げられているんですが、30人とかもありますよね。すると、実際は
>30−1人で運用することになるんですが・・
>また、全員士官とかの資料もあるんですが、コックさんも士官なのかな?
アルファ以降のソ連潜は艦の各システムを高度な自動化システムの下に置いたので
アメリカ潜水艦の1/2〜1/3の乗組員数で動いてますが、マイク級の沈没事故等をみると、結果として安全性がやや犠牲になっているフシが見受けられます。
個人的にはアクラIIがキロより少ない人数で動ける、というあの高度な自動化システム
には敬意を表しますが、少々やり過ぎの面があるのは否めませんね。
因みにアルファの30人という乗組員数の元はWarships of the USSR and Russia
1945-1995(A.S.Pavlov)が出所だと思われ、日本語で読める唯一のソビエト潜水艦史
の本もこれを採用しています。Combat Fleets of the World 1995では40名になって
いますが、これは機関改装後の乗組員数を表している可能性があります。
なお、この両書及びConway's All the Worlds Fighting Ships 1947-1995においても
乗組員の構成は全て士官である(Conwayでは31名)とされているので、乗組員が
全て士官であるのは間違いないと思います。飯炊きに関しては専業のコックが
員数外で乗り組んでいるものと推測してますが、不幸な士官が飯炊きをさせられている
可能性は無きしも非ず。
大塚好古
ダメージコントロールかあ。やっぱりアニメやマンガに出てくるような、通路に配管ひとつ見当たらない程自動化された未来の潜水艦って非現実的なんですね。
(OVA「青の六号」は思ったよりよかったんですけどね。原作知らないからかな。
)
ガンヘッド
面白いので(当社比)、潜水艦好きは是非とも復刻版を手に入れておきましょう。
「サブマリン707(初代)」も手に入れておくときっと幸せになれます。以上、ゴミ。
大塚好古
って違う六号・・・。
BUN
(対潜哨戒機にソノブイなんかで位置を知られてしまい、今にも魚雷を打ち込まれそうな時に、サブハープーンみたいにアクティブレーダーミサイルを収容したカプセルを魚雷発射管から発射、海面到達後にカプセルから離れて、ブースターで高空まで上昇、自由落下しながらレーダーシーカーで目標を探知、モーターに点火して目標に突入する。)
なんてのはダメですか?
ガンヘッド
−−−>西ドイツ海軍の場合。
戦後の西ドイツ海軍は1955年より潜水艦の建造が許可されましたが、
(頭初は、WWII後期のUXXI,UXXIIIの再使用、新世代のU201が就役したのは1962年)
敗戦国のため、潜水艦配備の条件が下記の様に制限されています。(現在でも?)
・基準排水量(水中) 450t 以下。
・作戦海域はバルト海のみ。
よって比較的小型潜水艦(バルト海の深さより潜航深度も150m程度でよい)の配備に
なっています。(ちなみに戦中のVIIC型で約770t)
但し、他国使用(輸出)の為の建造には制限が無い様で
TR1700型 2260t、アルゼンチン海軍向け。
U209−1200型 1280t 同上 及び韓国、トルコ、ギリシア、ブラジル、ペルー等
50隻以上(ベストセラーですね)建造輸出しています。
奇跡の発動機?誉
アリエフ
見つからないのが一番っていうのはわかるんですけど、見つかってしまったら”亀さん”状態になってしまいますからね。
ガンヘッド