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素直な疑問。どうして日本重巡と空母(戦艦・商船改造を除く)はここまで速度重視なのでしょうか?小型大出力機関が弱いばかりに機関部が大きくなって防御上不利になったとよく聞きます。 のらねこ |
日本空母の高速力は本来は艦上機の発進の促進の為に設定された訳ではないのです。
巡洋艦の速力にしても艦隊運動の為に必要と考えられたものと言えます。
BUN
条約直後における海軍省の対策研究に
「他国同種艦より高速であること」が上げられています
また防御構造(この構造に対する見解も興味深いんですが)と
魚雷兵装を満足した上で可能な限り多くの砲をとされています
つまり優先順位は魚雷>大砲だったのです
酸素魚雷の配備はずっと後ですから、通常魚雷の有効活用には速度が欲しい
また、巡洋艦の用法においては
駆逐艦は突撃、戦艦は堂々たる砲戦と、やる事が明確に定められていますが
巡洋艦はそれらの戦闘の全てにおいて支援を要求され
戦場においては万能機動兵力として縦横無尽に走り回る事を要求されています
当然ですが、これには大きな速度が欲しいわけです
以上
主兵装が魚雷であった事
常識的に他国同種艦よりも優位を要望した事
艦隊運動・戦術・用法が高い機動力を要求した事が
巡洋艦の速度性能に多大なる影響を与えていたのです
SUDO