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WW2の米戦艦は極めて優れた “stable vertical elements ”を組み込んだFCSを装備していたため、回頭中でも正確な射撃が可能でだったと聞いたのですが、精度はどの程度だったのでしょうか?このFCSの型式、実用化年などもご教示頂きたいのですが。 トン |
Stable Elementsと共に大戦中の米国艦船の射撃指揮装置に取り付けられ
ており、両方の機器を利用して垂直、水平方向の誤差を検出し、そこから「
逆算」して擬似的に方位盤の動揺をキャンセルする事が可能でした(Stable Verticalは大型艦のみ)。
しかしながら、程度にもよるのでしょうが。動揺が大きな場合とか回頭の速
度(というか角速度かな)が大きい場合にはそれが使用可能かどうかは?だ
と思われます。
精度ですが、対水上艦射撃時には不要(米国の基準では必要だったかも・・
)、対空射撃時においては有効だったのではないでしょうか?
あと、不確かなのですが日米開戦時には実用化されていたと記憶しますが・
tackow
combinedfleet.comのサイトでは、ノースカロライナが1945年に行ったテストを引き合いに出して、他国の戦艦との交戦では戦術上大きなアドバンテージになるとしており、額面通り受け取ると画期的装備に見えます。しかし射撃テストの結果は示されてないので水上戦での有効性は判然としませんね。
トン
した。
しかし、主砲塔の旋回速度はせいぜい3〜5度/秒程度でしょうし、最
大速度で砲塔を旋回中には「正確な」射撃は望むべくもないでしょうか
ら、精密な射撃精度を要求される水上艦への射撃には必ずしも必要とは
思えません(ちなみに我が海軍では、射撃指揮装置と砲塔の「安定化」
は人力で行っていましたが、非常に高い命中精度を誇っていたのは御存
知かと思います)。
tackow