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大鳳や信濃は飛行甲板に装甲がほどろかされていますが 実際には米艦載機の爆弾が飛行甲板に何発ぐらい命中すると発着艦できなくなりますか? 本には500キロ爆弾の直撃にも耐えれると書かれていたのですがそれは艦が致命傷を受けないという意味なのか水平爆撃でも受けない限り発着艦不能になる事などないという意味でしょうか? 景司 |
- 実は今月発売の世界の艦船に興味深い記事が載っています。
未成空母列伝というやつですが、装甲空母は早晩廃れる運命にあったというのです。
詳しくは立ち読みでもどうぞ。
勝井
- >1 読んだのですが、
しかし、「改大鳳級の構想は余りに古く、航空機の発達に対する展望に欠ける
ところがあったといわねばなるまい」って、そうなのかなぁ??
質問の趣旨と関係なかったか・・
tackow
- よく読めば書いてあると思いますが、大鳳も信濃も、装甲範囲はエレベータの間、発着に必要な最低限の範囲です。
この区画を、命中率の高い急降下爆撃に耐えられるように装甲したわけで、
一応、想定の範囲であれば、何発受けても大丈夫てこと…だと思います。
勝井
- ↑大鳳はそのとおりですが、信濃は全て装甲飛行甲板だったはずです。
ついでに改大鳳型も全面装甲にする予定でした。
taka
- →4.
ん? 記憶ですが(現在旅行中で資料に当たれません),信濃も全面装甲ではないはずです。前後は大鳳同様に前後エレベータ間,幅は大幅に増加して約30m(飛行甲板幅は約40m),更に大鳳のエレベータは50mmの軽防御でしたが信濃は甲板と同じ75mmだったと思いました。
改大鳳級(5021号艦型)は排水量の増加は1,000t程度(船体寸法は恐らく同じ)と記憶します。単純計算でも,改大鳳の飛行甲板全面に75mm装甲を設置すれば重量約4,000t,大鳳に比べて恐らく2,500tの増加になります。秋月級駆逐艦1隻,又は戦艦長門の主砲塔2.5個相当の重量を船体最上部に載せるわけで,根本的な設計変更(大型化)が無ければ不可能でしょう。また排水量がほぼ2倍で全幅も広い信濃が全面装甲でない以上,復元性などの点でも無理だと思います。飛行甲板の両側端などは重要性が低く,現用米空母でも装甲化していないと思います。
過去ログに因れば75mm装甲は500kg着発信管の爆弾,または250kg程度の徹甲爆弾に耐えられるとのことですが,60kg爆弾とかなら別として,同じ箇所に2発受けたら持ちません。また急降下爆撃の着速は2,000mからの水平爆撃と同程度なので徹甲爆弾なら十分脅威になります。
なお日本海軍では爆弾砲などの実験結果から500kg徹甲爆弾に耐えられると見ていたようです。実際3,000mから投下された時着速は250m/s程度,つまり500kg爆弾でも重量・着速とも40cm砲弾の半分,運動エネルギーは1/8なので耐えられそうにも思えるのですが。日本は20mmDSの裏打ちもあるので少し上かも知れません。
また「耐えられる」の意味は,甲板陥没 or 吹き上げなどの応急修理不能な被害にならないという意味だと思います。直撃を受ければ着艦制動機その他の艤装(場合によってはエレベータも)故障するでしょう。甲板自体も多少(数十cm~1m位?)へこむと思います。
isi
- 勝井山、君のせいで買う予定の無かった世界の艦船、買っちゃったぞ。
そして、勝井山の言うような記事は載って無いぞ!
日本語で書いてある文章くらいまともに理解できないのですか?
デタラメを書き殴るのはいい加減にしなさい。
当分毎日、鉄砲1000本です。
BUN
- しかも、あの改大鳳型(級と「軽薄」に書いてあるが、日本艦は千代田形以来、型だ、もう、意地でも型!)の評価には異論が山ほどあるんだが・・・諸兄の見解や如何に?
BUN
- 上にも書きましたが、「丘」位ならあります。
tackow
- ↑&↑↑私もあの特集記事の内容には疑問点がふるへっへんとであります。
大塚好古
- 件の記事はジブラルタル級の解説中のものです。
勝井
- あの記事で、空母の飛行甲板防御が終焉を迎える、とまで風呂敷を広げるから、たためなくなるんですよ、勝井山。
BUN
- たまには日本艦の弁護。改大鳳型のスペックから試算すると戦後の米空母/英空母並の
大改装をする、と前提すれば決して航空機の大型化に対応できなかったとは思えないですねぇ。
少なくとも改装後のヴィクトリアスよりはまともな性能の空母になったと思いますよ…。
大塚好古
- 大塚さん、勝井山の問題にしているのは、
航空機の爆弾が大型化して、900kg級のものが登場したことで、
空母の甲板防御が爆弾の進化に追いつかなくなり、
空母の飛行甲板防御は早晩廃れる、故にジブラルタルは・・・
という見解のようです。
BUN
- ジブラルタルの場合は英海軍の航空機運用方針の変化による所が大きいと思うんですがのう…。
それに同級は飛行甲板の高さが高くなったため、復原性の問題からやむを得ず格納庫甲板防禦に
切り替えたはずですが。
個人的にはミッドウェーの後に計画されたユナイテッドステーツや改装後のヴィクトリアスが
装甲甲板を保持していたことを考えると900kg爆弾が降ってくる時勢になっても装甲甲板が
簡単になくなったとは思い難いんですけどね。
大塚好古
- あれは基本的に執筆者が飛行機を誤解しているか、
元とした資料が間違っているかのどちらかでしょう。
BUN
- う~む、どうせ書くんだったら「長い目で見た場合、対空砲火や迎撃機の発達
で、艦隊にとって航空機の脅威はなくなるであろう。それ故の軽装甲なのである」
とか書いて欲しかったなぁ・・
tackow
- あの記事中のグラフ・ツエッペリンは勇敢だ。
敵艦隊がウヨウヨいる北海に出撃して、ほぼ同速の敵巡洋艦を振り切り
駆逐艦を片舷四門の15センチ砲で撃攘するという勇者の船として語られている。
すなわち、あの中川努氏の記事は解説記事ではなく夢と共に書かれた「随筆」なのである。
BUN
- あるがとうございます。
質問者 景司
- (大鳳と信濃の装甲範囲)
信濃の装甲範囲は、下が格納庫になっているところ全部
(出展:牧野茂 艦船ノート 出版協同社 1987)、
大鳳は前後エレベータ間です。
実態は、大鳳の前後エレベータは格納庫の前後端にあり、「下が格納庫になっているところ全部」と同義です。
また、信濃の後部エレベータは格納庫の後端にあり、前部エレベータより前には
長さ13mの一番飛行機格納庫があって、装甲範囲は前後エレベータ間+13mとなります。
IWA