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えー、帝国海軍の空母に関して質問です。 艦上機を甲板に並べて発艦させるときには 滑走に要する長さ分甲板前方を空けるわけですが、 このスペースはどの程度だったのでしょうか? もちろん運用する機体、空母のクラスによって異なりますが、 翔鶴級と飛鷹級において零戦の各型を飛ばす場合の値だけでも お教えいただけると幸いです。 たかつかさ |
がありますが、一般的には合成風力12mで発艦距離70m、が航空機側
(艦戦)の性能です。
実際には、やはり艦戦の前方に約70mを残し、合成風力が12〜15m
程度となるように速力を調整したようです(といっても無風の場合には、
準鷹クラスだと調整のしようがありませんが)。
tackow
大東亜戦争中の主力艦上機の中で、最も離陸が容易だったと思われる零戦21型の場合、真珠湾攻撃の際の赤城は飛行甲板先端から100m程度(進藤機ですね)、その後の17年1月頃の甲板に36機の飛行機隊が並んだ瑞鶴も100m程度の位置に先頭の零戦は位置しているのが写真で確認できます。ですから理論的に何mといったものではなく、かなり安全率を見込んだ位置から発進していると考えて良いはずです。当然、長距離進攻の為の満載状態を考慮していることでしょう。また、零戦の各型によって、32型だからやや後方、といった区別が無かったことは映画に残る瑞鶴艦上の32型、21型の混合での発艦からも想像できると思います。
実戦ではこうした状況なのですが、理論値としては翔鶴型は飛行甲板を11m延長した場合、合成風速14m/sで、零戦と彗星計57機が一度に発艦できるという試算を航空本部で行っています。この場合母艦が被弾もしくは機関不調等で合成風速14m/sが得られなかった場合、一機も発艦できないというリスクを負うことになります。
BUN
回答ありがとうございます。
ところで飛鷹、隼鷹が無風状態で発艦作業を行う場合、
滑走距離を増すことで調整していたのでしょうか?
たかつかさ
BUN
つまり無風を基本として設定し、余裕を向かい風で得ていたと
言うことでしょうか。
たかつかさ
零戦21型の場合には、合成風力18mで滑走距離が50mとか。烈風を予定
機にしていた「伊吹」の艦載機の発着状態(計画)からは、合成風力14mで
滑走距離が79mとかあります。
しかし、実際の運用上は余裕を持たせていたのかもしれません。設計時の計画
は、あくまでも最大機数を運用する場合の事でしょうから。
また、零戦は翼面荷重110s/m^2程度ですが「準鷹」でかろうじて運用可
能だった(無風状態では運用不可?)「彗星」は翼面荷重が160s以上あり、
この辺からの推測も出来るのでは無いかと思います(九九式艦爆や九七艦攻だと
翼面荷重は100s+程度ですよね。馬力荷重は大きいですが)。
tackow
瑞鳳などでは風速8メートル以下の時は同時発艦できる数に
制約が生じたようです。
余裕をどれだけ残すか、編隊の規模をどうするかは重大な
問題だったようですね。
運用標準が見つかれば良いのですが……。
来週あたり、恵比寿で稽古しようと思います。
たかつかさ
3隻としてはこれが限界かもしれません。
飛行甲板の長さは180m程度ですから。滑走距離はかなり制限されていると
思います。
tackow
BUN