QQCCMMVVGGTT
591 航空戦艦伊勢というのがありましたが、航空機も搭載して、戦艦の攻撃力を
もっている、航空戦艦は最強艦だと思いますが、量産できたら、やはり、
敵国を撃破する、主力になるのでしょうか?
富嶽

  1. 答えはNoだと思います。
    一見すると空母と戦艦の両方に長所をもって最強の軍艦に見えますが,
    結局はどっちつかずの中途半端な使えない船ですね。
    まず空母としては,飛行甲板に大きな制約を受けるということ。
    これは,使用する艦上機の性能や整備などの効率に大きな影響を与えますね。
    それに,砲戦になったら飛行甲板はどうなるの?
    戦艦としてですが,たいした数の主砲も積めずそのレイアウトに苦労することになりますね。ネルソンの例に見られるように戦艦の主砲の爆風はすさまじいものがありますから。さらに,防御力にも不安を残しますね。
    船としても,「戦艦・空母」両者の機能を積めこんだとしたら居住スペースが著しく圧迫されたり,艦内スペースが不足するでしょう。これを解決するには艦を大きくするしかありませんね。でもこれだと量産性は・・・ないですね。

    結局「餅は餅屋」ということでしょう。
    ほとんど有効な戦力として使用できない航空戦艦を10隻建造するなら,戦艦と空母を4隻ずつ建造していっしょに行動させるほうが極めて有効だと考えますが。
    いかがでしょうか?
    Takky

  2. ただ、戦艦のような大型艦を多数保有する国力のない小国となると、
    少し話しが違ってくるかもしれません。
    実際、軍縮時代、南米など向けに、航空戦艦が提案されたことがあったはずです。
    勝井

  3. 発艦専用の空母であった伊勢と同列に論ずるべきものじゃないですね。
    BUN

  4. アイオワ級の近代化改装時にもハリアー搭載の航空戦艦案があったように,
    航空戦艦とは我々のような者にとっての「ファンタジー」なのでしょう。

    R

  5. まともに(正規空母並に)離着艦ができる航空戦艦ができたとします。
    当然搭載機も戦力にできる程度積んでるとします。

    1、艦隊決戦のとき、まともな航空戦力があるんだから、まずその航空戦力で敵を
      叩けば良いので、主砲の活躍はない。また夜戦や奇襲などを受け、水上決戦に
      巻き込まれた場合、いくら装甲を張ってあっても飛行甲板に砲撃を受ければ航
      空機の運用は無理になる。だから水上戦闘は護衛艦に任せたほうがいい。
      それなら航空戦艦なんて作らず「空母+護衛艦」のほうがいい。

    2、あえて普通の空母より有利な場合を考えると、護衛が駆逐艦戦隊程度しかつい
      ていないときに、敵の高速戦艦群に遭遇したときでしょうか?
    (サマール沖みたいに)一応反撃できます。
      それでも護衛艦が時間稼ぎしてる間に空母群が逃げるほうが生存率は高いと思
      いますけど。
      

    taka

  6.  現代のアドミラル・グズネツォフのように、艦橋にごてごてミサイルランチャーかその類をくっつけるんだったらある程度の火力は付加できるだろうが、どっちにしろミサイルやロケット弾は噴煙がすさまじいし、大砲じゃ反動が大きすぎて飛行機が発着するには危なっかしい。それでも実用に役に立つものを作りたければ、無理を言えば、戦艦と空母をくっつけて双胴艦を作ったらどうかと思う。さらに、この際だからその2隻をくっつけているジョイントの部分を単独航行できるようにして、いざとなったら戦艦と空母が分離して航行できるようにして、都合の良い時にまた接合できる艦を作ったら面白いかもしれない。もっとも、それでもジョイントの部分の強度はどうするんだとか、接合しようとしている時に敵の空襲を受けたらどうするんだとか、それぞれが分離できるんじゃ航空戦艦作る意味がないとか、それなりに問題点はある。
    Su-27P

  7. 何だか万能駆逐機とか多砲塔戦車を論じてるみたいですな。
    ささき

  8. >6.いくらなんでも主砲射撃中に艦載機の発着はできませんよ。
    どんな形式だろうとね。
    大和が主砲斉射を行うと、艦上全域にわたって安全地帯など存在しなかったのは有名です。
    過去論じられた航空戦艦でも、主砲と艦上機の同時運用はさすがに考慮の対象外です。

    一番無難なデザインは、ジェーンだかブラッセイだかで紹介された、
    前部に主砲塔、その直後より全通飛行甲板型だと思います。
    この形式の致命的な欠点は、艦橋を高くとれないこと
    (飛行甲板が砲戦で破壊されるのはいくらなんでも防ぎようがないんで格納庫甲板もしくはそのさらに下のレベルで水平装甲を施すことになるでしょう)。
    砲戦指揮は極めて困難でしょうな。
    勝井


Back