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572 前に立ち読みした「伊号潜水艦」と言う本に書いてあったのですが、太平洋戦争の時に日本はソナーに引っかからない様にする塗料や、電波を吸収する塗料は有ったのですか?
S・T

  1. 伊400等の写真を見たことがありますか?丸系の出版物などで見られる終戦後に撮影された鮮明な写真で見ると、艦の表面コテの跡を残したがまるでセメントを塗ったような状態にあることが確認できます。このかなり明るい色のコーティングがそれそのものです。
    BUN

  2. ↑ 読みにくくて御免。「艦体の表面が、コテの跡を残した、まるでセメントを塗ったような状態にある」ということ。写真ですぐ確認できる割にはあまり触れられることがなかった部分です。
    BUN

  3. 今頃気づいたけれど、読んだ本があの学研の「伊号潜水艦」であるなら、写真と解説は読んでいる訳ですね。あの折込イラストの状態が全て正しいか?というと、少々疑問は残りますが、概ねああしたものだったと考えていいのではないでしょうか。
    BUN

  4.  水中充電装置と電波吸収被膜、昔から装備されていると言われている割には乗り組んだ人の
    手記等では一瞥もされない装備ですのう…。
    大塚好古

  5. ああ、大塚さんはシュノーケルって言わないんですよね。
    でも、確かにそうですね。探してはいるんですが・・・。
    BUN

  6. 対ソナー用の塗装はあったようですが、対レーダー用の塗料はどうか判りません。

    なんでも、ラテックスにカーボンとFe3o4を混入させた物を2〜3センチの厚さで
    塗る方法が実験された様ですが。センチ波には若干の効果があるものの、メートル
    波には効果が無く、結局使われなかった様です。

    結局、対レーダーは丁型に見られる様なステルス形状が本命?で、塗装は対ソナー
    を重視したのでは無いでしょうか?

    また、対レーダーとしてはゴム板を用いた方法もあり、これは両波長に対して若干
    の効果があった模様です。が実戦で使われたかは不明です。

    tackow

  7. ちょっと調べてみたのですが、くだんの対レーダー塗料はセンチ波に対して
    探知距離が約20%減。

    対ソナー塗料は同様に探知距離が約20%減の効果を示したそうです。

    その割に手記などで取り上げられないのは、たかだか20%程度の差は実戦
    でさほどの効果を示さなかったからでしょうか??
    tackow

  8. 探知距離二割減はでかいですよ。潜水艦の戦闘を考えると・・・。でも、それも本当かな?
    BUN

  9. 確かに2割減は大きいのですが、対アクティブですから、、

    やはり問題は水中での放射雑音の大きさで、我が潜水艦は比較的雑音の
    レベルが大きかったと言われますが、これは塗料を工夫しても低減でき
    るものではないと思います。

    なんというか、いずれにしても我が潜水艦が苦闘の道を歩むのは、大西
    洋での闘いがある程度目鼻がついた後だと思うので。小手先レベルでの
    対策ではそれほど役に立たなかった、とも考えています。

    あと、対ソーナー塗装と対レーダー塗装がどの様に採用されたのかも興
    味を引くところではあります。
    対レーダーは逆探とかで代替がきくでしょうから。
    この辺の研究は師匠に期待するところが大であります。
    tackow

  10. ↑う〜ん、でも「伊号五十八潜帰投せり」の中で「逆探はアリューシャンで落第済み」という
    橋本中佐の厳しい評価がありますので、レーダー探知率を減らすのはASW航空機との戦闘を考えると
    戦術的には大きいと思いますよ…。
    大塚好古

  11. そうですね、18年に採用された初期の逆探は短い方の波長が75センチまで
    しか対応しておらず、センチ波に対しては効果が無かった様です。
    その後、19年度に新規に採用された奴はセンチ波にも対応可能だった様です
    が、取り扱いが面倒で余り用いられなかったみたいです。

    ただ、対ソナーと対レーダーのどちらを優先するか?といえば。塗装に関しては
    対ソナーの方を優先させたのではないかと・・・レーダーは艦橋の形状等で対抗
    させるとしても、塗装に関してはどちらかに絞らなくてはならないですから。扱
    いが面倒な逆探でも、運用側はともかくとして上層部では「充分」と感じていた
    のかと・・・
    tackow

  12. ↑調べてみたら確かに新型の逆探は結構な数を作ってますね。これからいくと音波吸収塗料を
    優先して塗布した可能性は高いですね。
    大塚好古


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