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前に立ち読みした「伊号潜水艦」と言う本に書いてあったのですが、太平洋戦争の時に日本はソナーに引っかからない様にする塗料や、電波を吸収する塗料は有ったのですか? S・T |
BUN
BUN
BUN
手記等では一瞥もされない装備ですのう…。
大塚好古
でも、確かにそうですね。探してはいるんですが・・・。
BUN
なんでも、ラテックスにカーボンとFe3o4を混入させた物を2〜3センチの厚さで
塗る方法が実験された様ですが。センチ波には若干の効果があるものの、メートル
波には効果が無く、結局使われなかった様です。
結局、対レーダーは丁型に見られる様なステルス形状が本命?で、塗装は対ソナー
を重視したのでは無いでしょうか?
また、対レーダーとしてはゴム板を用いた方法もあり、これは両波長に対して若干
の効果があった模様です。が実戦で使われたかは不明です。
tackow
探知距離が約20%減。
対ソナー塗料は同様に探知距離が約20%減の効果を示したそうです。
その割に手記などで取り上げられないのは、たかだか20%程度の差は実戦
でさほどの効果を示さなかったからでしょうか??
tackow
BUN
やはり問題は水中での放射雑音の大きさで、我が潜水艦は比較的雑音の
レベルが大きかったと言われますが、これは塗料を工夫しても低減でき
るものではないと思います。
なんというか、いずれにしても我が潜水艦が苦闘の道を歩むのは、大西
洋での闘いがある程度目鼻がついた後だと思うので。小手先レベルでの
対策ではそれほど役に立たなかった、とも考えています。
あと、対ソーナー塗装と対レーダー塗装がどの様に採用されたのかも興
味を引くところではあります。
対レーダーは逆探とかで代替がきくでしょうから。
この辺の研究は師匠に期待するところが大であります。
tackow
橋本中佐の厳しい評価がありますので、レーダー探知率を減らすのはASW航空機との戦闘を考えると
戦術的には大きいと思いますよ…。
大塚好古
しか対応しておらず、センチ波に対しては効果が無かった様です。
その後、19年度に新規に採用された奴はセンチ波にも対応可能だった様です
が、取り扱いが面倒で余り用いられなかったみたいです。
ただ、対ソナーと対レーダーのどちらを優先するか?といえば。塗装に関しては
対ソナーの方を優先させたのではないかと・・・レーダーは艦橋の形状等で対抗
させるとしても、塗装に関してはどちらかに絞らなくてはならないですから。扱
いが面倒な逆探でも、運用側はともかくとして上層部では「充分」と感じていた
のかと・・・
tackow
優先して塗布した可能性は高いですね。
大塚好古