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「缶」ですが、読み方は、「かま」でしょうか? 「かん」でしょうか? 缶室は「かましつ」で問題ないような気がするのですが、水管缶や三胴缶、宮原缶、艦本式ロ号缶、シフト配置の「缶機缶機」などは、どう読むべきか迷います。 まなかじ |
別に根拠はなく、普通に読んだら「かん」だろうってことで。
だからシフト配置は「かん−き−かん−き」ですね。
勝井
BUN
まずボイラー単独を指す「缶」は「かま」。
ただし罐、鑵は英語のcanへの当て字だそうで、こちらで書いてあった場合は「かん」となります。
しかしね、気缶は「きかん」、蒸気缶は「じょうきがま」なんですよ。
結局、場合によって使い分ける、あるいはどっちでもいいが正解なのかな?
勝井
お願い、教えて〜(;_;)
SUDO
たので、
手許の資料で調べたことを中心に書かせていただきます。
インタープレス版「科学技術用語25万語大辞典(英和編'86)」で boiler を
ひきますと、汽缶〔きかん〕[IPプラント]/蒸気缶〔じょうきかん〕
[IPプラント]とあり、勝井氏の指摘されている広辞苑の「蒸気缶」の読み
と食い違います。小学館の日本国語大辞典では「じょうき-がま 蒸気罐」で
見出し語が立っております。さらにこの日国大で「じょうきかん」をひきますと、
「蒸気艦」という見出しがありました。ここで仮説ですが、本来、蒸気缶(罐)
の読みは「じょうきかん」と読むべきなのだが、この「蒸気艦」と紛らわしい
ので、区別するのに「じょうきがま」の読みを使い、それが定着したの
ではないでしょうか。他の語についての読みを検討すればもう少し事情が
明らかになりそうですが、最近の資料で boiler の意味で「缶、罐」の文字を
使う例がほとんど見られません。ほとんどカタカナの「ボイラー」です。古い資料にあたると漢字表記はあるのですが、読みが表示していないので、お手上げに
なりました。純粋に boiler の意味で用いる場合は「かま」の読みをするが、
合成語の一部では「かん」の読みが普通。というところが私の推測の結果です。
「缶機缶機」は「かま−き かま−き」、「蒸気缶(罐)」は「じょうきがま」、
「じょうきかん」の両方可、ということで...すっきりしない?うー、ごめん。
ウマシカオ