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焼き玉エンジンてどんなエンジンですか。 tomo |
シリンダ頭部にある「焼玉」を赤熱させ(予熱し)て、圧縮混合気に点火することで始動させるのが特徴です。一般的な舶用機ではバーナーで熱していました。
ディーゼルに原理はよく似ている(ディーゼルもグロースタータープラグを使う)のですが、ディーゼルが作動の維持に高圧縮比による圧縮熱での混合気自身の引火爆発を利用するのに対し、焼玉機関は圧縮熱および爆発の熱で焼玉の熱を維持することで混合気への点火を継続します。
圧縮比が小さくても作動し、機構も簡単、シリンダ内圧が低くできる。
従って、焼玉機関は、工作精度が低くてよい、高品質材料が不要、従って簡単に作れて安価という長所があります。
短所としては、エンジン重量あたり出力が低い、燃費がよくない、始動に時間がかかる等の点が挙げられます。これらは高精度に作れば克服できるのですが、それではディーゼルと変わらなくなってしまい、焼玉エンジンの長所も失ってしまうことになります。
まなかじ
まなかじ
tomo