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ラム(衝角)に関しての質問を致します。 1)「衝角」の読み方について。 個人的には「しょうかく」で合っていると思ってます。 2)最後の「衝角」装備艦は何でしょう? 外観上は1916年製の「ネヴァダ」があやしいと思っています。 3)「衝角」による攻撃で損害を受けた最後の艦は何でしょう? これは見当も付きません。 4)ドイツのUボートに取り付けられた「ラム」の真の目的は何でしょう? 障害物除去や機雷対策でしょうか? 以上です。 以前に「三笠」の側面図を見て、非常に男らしい兵器だナァと思っていたのですが、 その詳細や歴史について、私の所持している資料では分からない部分が多いもので、 こちらで質問をさせて頂きます。 きん |
2・わかりませんが、ネヴァダは違うと思います。あれは多分艦首浮力を稼ぐための形状でしょう。わたし的にはイタリアのダンテ・アリギエーリか、アルゼンチンのリバダビアが怪しいと踏んでますが…。
3・これもわかりません。が、かなり古いことになると思います。実際の戦争では、やはりリッサ海戦が最後じゃないでしょうか?
4・防潜網を切り破るためのものです。引っかかってしまった場合、小刻みに前後進して、網を切るわけです。というか、日本海軍でのあの装備の名称は『艦首網切器』だったと思いますが。
まなかじ
3、日露戦争時の我が海軍の巡洋艦吉野かも(あれは春日との衝突事故だけど〕。
大塚好古
露西亜戦艦もラムついてませんでしたっけ?
SUDO
かなり手酷い損害を与えていたようです。
ラム廃止の大きな一因となったことは想像に難くありません。
勝井
SHI
(2)は、衝角の定義にもよるのですが、主力艦ではまなかじさんの仰るように、イタリアのダンテ・アリギエーリでいいと思います。アルゼンチンのも怪しくはありますが、明白な特徴は備えていません。
それ以外ですと、第一次大戦の初期、有効な対潜兵器がなかったために、駆逐艦が艦首を強化構造にして、潜望鏡深度の潜水艦を体当たりで沈めようとしています。
これを衝角と呼べるかどうかが問題なわけです。用途は同じですが。
(3)も、上記のように駆逐艦による潜水艦体当たり攻撃は、第一次大戦中まで実行された事実があります。同様の戦法は第二次大戦でも何度か行われましたし、艦首を強化構造にした駆逐艦も生き残っていたはずですから、詳細に調査すれば該当の事例があるかもしれません。
これは置いておくとして、主力艦では1915年に英戦艦ドレッドノートが、発見した独潜水艦を蹴飛ばして沈めています。ただし、ドレッドノートの艦首は衝角構造ではなかったとされていますから、該当しないかもしれません。
明らかな衝角を持ち、意図して敵艦に体当たりをして沈めた事例は、私の知る限りでは1879年に、ペルーの砲塔艦ワスカルが、チリのコルベットのエスメラルダを衝撃して撃沈しています。これが最後ではないでしょうか。
志郎
なにかが引っかかってたんですが、「元祖」太平洋戦争のときでしたか。
わたしもすっきりしました(笑)
まなかじ
ベックメッサー
ベックメッサー
たぶん1922に座礁して全損になった戦艦「フランス」の方が影響強いかと
SUDO
BUN
「ヨタ」(笑)も含めて大変興味深いお話でした。
流石は『WarBirds』の皆様です、では。
きん
ベックメッサー