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もう一ついきます。 米デ・モイン級や、ウースター級などの速射主砲は、 旧来の砲のどのへんをいじくって、在来砲の2倍以上なんて発射速度を獲得したのでしょうか? 勝井 |
デ・モインは半自動ですけど・・・
装薬を莢式にして、装填を自由角度にしたのが改善点
SUDO
じゃ、ついでにお聞きしますが、
半自動、てのは装填過程のどのへんが自動でどのへんが手動なんでしょうか?
勝井
その装填櫃に弾頭をセットするのが手動っていうか人間が介在するんでしょう
たぶんですけど(ぉぃ
SUDO
向上させた、とありますので、概ね以下のような装弾機構であると推定できます。
(1)艦底部の弾火薬庫から下部揚弾筒により弾丸と薬莢が砲室直下の給弾薬室に
運び揚げられる
(2)給弾薬室より揚弾筒及び揚薬筒により弾丸と薬莢を砲塔に運び揚げる
〔高角砲の場合は揚弾筒内で信管秒時の調定を行う〕
(3)尾栓を人力で開き、砲尾部の装填盤内に弾丸と薬莢を投入する
(4)装填手が装填レバーを押すと装填用モーターが作動、弾丸と薬莢を薬室に
送り込み、尾栓が閉鎖用スプリングの働きで自動的に閉鎖されて装填完了
これは実際には同時期の新型高角砲5inMk39砲の装填機構ですが、(3)のところが
本砲が人力なのに対し、8inMk16の場合は機力化されていたと推定されます。
(160kgの徹甲弾を人力で投入するわけには行かないでしょうから〕
大塚好古
1980/6号ににMk16の(推定)断面図が掲載されてま
す。
これを見る限りでは人力の介在は無いようですが‥‥
また、同誌では一貫して「自動(装填)砲」と紹介さ
れておるようですが。
takukou
大塚好古
どっちにしても、203mmもありますから人力で何かをするとは思いがたく
途中で、確認作業等で人間が介在するのだと思います
SUDO
普通の3連装砲架とウースター用の連装砲架を比べると、
3連装/揚弾、揚薬筒は垂直に揚がってきた後、砲室内で斜め後ろ上方向にカーブして砲尾付近がが終点になっている。この位置は一定なのに対して砲尾(-5度から+20度の範囲で自由装填可能)は移動するので、後は装填盤が砲尾の位置まで移動して装填する。
連装 /揚弾、揚薬筒は垂直に揚がってきた後、砲室内で斜め前上方向にカーブして砲鞍部付近が終点になっている。この後、縦から横に向きを変えられて運搬台に置かれた砲弾、装薬は砲の軸線に沿って後ろ向きに送られ、砲尾の直後に常にある装填盤を介して装填される。
という訳で装填盤が砲尾の位置に合わせて1発ごとに移動しないですむのが大きいような気がします。
その他に揚弾揚薬筒の能力向上や、モーターの能力向上に伴う砲塔内電気室の設置とかあるようです。後はよくわからないのですが、尾栓の自動開放&排莢とか揚薬筒や揚弾筒への弾薬の搬入が自動化されている可能性もあるかもしれません。
舞弥