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大和の副砲に戦艦の主砲弾などが直撃するとやっぱり爆沈するのでしょうか? K.K |
大和の場合は火炎が流れ込まないように対策を後でやってます
爆沈に至るには
副砲が破壊されて、装薬に引火して
その火炎が副砲弾薬庫に行って副砲弾薬庫が誘爆(ここで大破確定)
更に隣接する主砲弾薬庫が爆発してくれないと難しい
副砲を貫いて砲塔内の装薬に引火する可能性は高いと思いますが
その火炎が弾薬庫に到達した例って第二次大戦では少ないですし
弾薬庫が爆発する前に注水するチャンスもあります
弾薬庫への直撃だと注水チャンスは少なくなりますが
この場合は防御が固いので貫かれる可能性は少ないと思います
大和の場合、他と比べて副砲がアキレス腱なので
過大にその弱さが指摘されている可能性が高いのではないかと思います
SUDO
が、まず、少なくとも舷側部の2砲塔では、弾薬全部爆発しても爆沈レベルの損傷には至らないでしょう。問題の主砲塔に隣接した1、4番砲塔ですが、
そもそもあの副砲塔の極端な薄厚は、旋回などの機動性向上のための軽量化のほか、信管が作動しないほどの軽防御として、砲弾が爆発しないまま突き抜ける効果を副次的に狙ったものです。旋回部のバーベットの方は十分防御されたわけですから、弾薬庫に砲弾が飛び込むには、よほど高角度で撃ち出し、ほぼ真上から直撃するようなコースをたどらねばダメでしょう。よって、大和級が副砲部への命中によって爆沈するには、相当特殊な条件が揃う必要があると結論できます。
勝井
(N)
Alphabeta
極めて危険といってよいでしょう。おそらく旧海軍にもその認識はあったと思います。でなければ旋回部に28ミリ厚の隔壁を後に追加した動機がありません。
この程度の厚さで戦艦級の大口径砲弾に対してどうにかなるわけはありませんから、明らかに爆弾対策です。
なお、弾丸の貫通を狙ったものではないのでは、というご指摘ですが、
これは元々巡洋艦の主砲だった名残です。以前別の質問に回答したときも記述しましたが、条約型の1万トン巡洋艦では、全艦にわたって十分な防御をほどこすことはできませんでした。このため、中途半端に装甲をはるよりは、弾薬庫と機関部に重点的に装甲を施し、砲塔は思い切って弾片防御のみとし、敵弾命中の際は炸裂せず貫通を期待したものです(このあたり、巡洋艦の重武装−特に雷装−にこだわりすぎた日本独特の事情がからんできますが)。
勝井
BUN
貫徹力の小さい急降下爆撃に対して、特段の配慮は必要ありません。
大和級は急降下爆撃で致命傷となりうる弱点を抱えていることが判明したため、
後に補強を必要としたわけです。
勝井
確かにその可能性はあるものの、極めて起こりにくいものでしょう。
実戦において、大和及び武藏はのべ20発以上の爆弾を喰らっていますが、
ついぞ副砲誘爆はありませんでした。
中でも大和特攻時には4番副砲近辺に3発が集中してぶつかっていますが、
結局沈沒につながる致命傷にはなっていません。(横転後に效果はでましたが・・)
何かの本で、大和は副砲の弱点ゆえに重巡に一発撃沈されることもありえる・・
と書いてありましたが、そんな可能性は大和が最大射程でぶっぱなして
初弾命中させるのと同じ様なものではないかと思います。
確かに「穴」ではあるものの、大和の評価を下げるほどのものではない、と考えます。
ひもと
(N)
けど、徹甲弾の不発を狙ったのも事実です(多分。しかたなくですけど)。
佐藤和正著『巡洋艦入門』妙高級の項とか、結構あちこちで語られてますよ。
勝井