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軍縮条約ネタもう1つです。 7隻VS4隻。1939年時点でのフランス海軍とイタリア海軍の戦艦保有隻数。 どうしてこんなことになっちゃったんでしょう。 FIX |
フランス海軍とイタリア海軍の保有戦艦(1939時点)
フランス
クールベ級 30.5L45X12 (2X6)
・クールベ
・パリ
・ジャンバール(停泊実験艦へ)
ブルターニュ級 34.0L45X12 (2X5)
・ブルターニュ
・プロバンス
・ロレーヌ
ダンケルク級 33.0L52X8 (4X2)
・ダンケルク
・ストラスブール
イタリア
コンテ=デ=カブール級 32.0L44X10 (3X2,2X2)
・コンテ=デ=カブール
・カイオ=ジュリオ=チェザーレ
カイオ=デュイリオ級 32.0L44X10 (3X2,2X2)
・カイオ=デュイリオ
・アンドレア=ドーリア
FIX
ワシントン条約で、主力艦新造(代艦でなく、新造です。1927年と1929年に1隻ずつ)の権利を持っていたのに、行使していません。
こうした権利を、遠慮して止めた、というのは考えにくいですから、やっぱり、造るだけの予算を取れなかったのでしょう。
まなかじ
装甲巡洋艦4隻が在籍してましたから、約35000トン
こいつら、主砲が25cmなので主力艦枠です
戦艦ダンテ・アリギエーリが在籍していたので約20000トン
事故で全損状態のダ・ビンチも籍は残ってましたし>約23000トン
これに23000トンのド級4隻と合計すると17万トン
これで保有枠埋めちゃって
アリギエーリを条約制限の強化で喪失
ダ・ビンチが修理不能で放棄
代替艦の建造が凍結されたのでそのまま涙を呑んだと
だから、仏ダンケルク級が準ド級戦艦の代替建造だったのに対して
伊ヴェネト級は保有枠の余裕を使って建造されています
SUDO
というか、条約の新造艦建造権はこのおかげで手に入れたようなものですから、もらっても使いようがないのは仕方のないところだったのかもしれません。
お金がなくて造れないから止めたのに、造ってもいいよと言われても困るよ…みたいな(笑)
乏しい海軍予算は、フランスが続々就役させる超駆逐艦に対抗するべく、コンドッティエーリ型軽巡と駆逐艦に注ぎ込まれているような気が…。
もともとイタリア海軍には主力艦同士の艦隊決戦という思想が薄いところがあって、もしかすると敵戦艦との射ち合いを真剣に考えて作った戦艦はリットリオ級が最初で最後という疑いもあります。
戦艦というもの自体、あまり重視していなかったのかもしれません。
故に、優先順位は下の方だったのではないかと。
まなかじ
イタリアの戦艦(および大型巡洋艦)の建造方針は
政治的プレゼンスと小規模戦隊級での機動的運用で
本来隙間狙いなんですよね(笑)
だから二等戦艦とか装甲巡洋艦とかが大好き(笑)
SUDO