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日本海軍は第四艦隊事件がきっかけで船体などの強化をしましたがアメリカやイギリスなどにも似たような事があったのでしょうか? K.K |
(N)
かつひこ
記録では駆逐艦3隻を沈め、空母7隻、駆逐艦11隻が損傷していますね。
プリンケプス
折られるなどの損害を出し、重巡洋艦ピッツバーグは艦首を折られるという損害を出しています。
ただこのときは前回の台風の経験があったため沈没艦は出ていません。
なお、この時の戦訓から米海軍は空母の艦首にハリケーンバウを採用することになります。
大塚好古
SUDO
アリエフ
まなかじ
SUDOさんの言われる通りで、1954年に米海軍がSCB125改装でエセックス級の艦首をエンクローズする
ことを発表した際に、「台風等の全天候下で作戦を行う航空母艦の波浪対策」を考慮した結果…、
というような説明がなされたため「ハリケーンバウ」の呼称は生まれたようです。
大塚好古
私も余り詳しいことは知りませんが、フレッチャー〜ギアリング級の艦隊型駆逐艦はフレーム用鋼材と
して大部分に軟鋼を使用、強度が必要な部分にはST鋼を使用していますが、
ST鋼は溶接に必要な
条件が厳しいため、同様な強度を持ちより溶接のしやすい鋼材の研究を行ったと資料にあり、
アメリカ海軍はその船体鋼材に「より強く、より溶接しやすい」鋼材の研究を続けていたことは
確かだtろ思われます。
大塚好古
復元性に関する限り友鶴事件で対策済みだったせいか日本海軍の方が優秀で、沈没艦もなく動揺も小さいです。駆逐艦で比べるとアメリカ側で被害の大きかったファラガット級駆逐艦やフレッチャー級駆逐艦が最大片側(風下)70から75度に達したのに対し、日本側は艦首切断の「夕霧」で最大50度、その他の艦でも特型で69度(これは左右合計、以下同じ)、睦月型で75度、神風型で70度に収まっています。
もっとも両者の遭遇した台風の規模の比較データが不十分なので比較はできないというのが本当ですが、、、。分かっている最大風速(実際に艦で測定)で比べると、日本のは風速35m/s(突風42m/s)、アメリカが風速46m/s(突風59m/s)でアメリカ側の遭遇した台風の方がキツそうです。
舞弥
された大戦型の駆逐艦(ブリストル/フレッチャー)級も海上自衛隊に引き渡された際に
海自は復元性向上のため一部装備を下ろさせてますからね。
大塚好古
ちなみに転覆沈没したファラガット級駆逐艦の傾斜許容範囲は72度であるのに対して、日本駆逐艦の問題児である初春型はバルジ追加後で70度程度だったのが、友鶴事件後の大改造で91度までOKとなったそうです。
舞弥