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沈没後の調査委員会(委員長 三川軍一海軍中将)の報告には 1. 防水扉、防水蓋を防水区画内の艤装工事未了のため閉鎖せず 2.(水線上の)気密試験を省略したことによる漏水の増加 3.注排水装置の動作不良または誤操作の疑い 4.潜水艦の脅威を軽視した回航計画と護衛計画 5.被雷後の高速航行(北西=被害側の強風) 6.乗組員の艦に対する未習熟、応急措置の訓練不足 があげてあったそうです。 このほか、大和型戦艦の舷側装甲には、もともと喫水線から3m下に 継ぎ目があって、ARCHERFISH の艦長が魚雷の船底通過を懸念して (米魚雷は調定深度より深く走ると米潜の艦長は感じていた) ちょうどこの深度に魚雷を調整して発射したため(信濃の喫水は10.3m)、 舷側装甲を3箇所で打ち破られたこと。 魚雷命中個所の缶室の横隔壁上の水平桁が、船のさらに内側の 縦隔壁を突き破って、内側の缶室(大区画)も満水したこと。 後部の非防御区画に一発あたり、ここが弱防御の大区画で あったこと。 が、直接の転覆の原因になったかと思われます。 Ticonderoga-2 |
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