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旧日本海軍の潜水艦は第2次世界大戦では世界に誇れるくらい優秀と聞いた事が あるんですが、なぜUボート程活躍しなかったんですか? 島国日本ではとても有効だと思うんですが・・・ 大半が輸送に使われていたと聞きますが? たか |
単純に云うと、艦隊決戦って幻を追い求めたからです
それしか日本が勝つ可能性は無かったので一概には責められないのですが
それに拘泥した為、潜水艦の常識的な使い道を思いつけず
哀しいほど愚かしい使い方をしてすり減らしてしまったんです
もっと詳しく知りたい方は
世界の艦船1999年1月号をどうぞ
SUDO
BUN
BUN
自爆したそうですが(確かスラバヤ沖海戦(だったと思う)で相当数の自爆魚雷を出して
問題になって改良された・・・・と記憶してますが記憶モードなので話し半分に)
それで日本潜水艦の不振の要因には、電波兵器の遅れも直接的な被害の原因として
上げておいた方が良いかと。
(なんせ相手には自分が見えて自分からは相手が見えないのは辛い)
アリューシャン方面や他の海域でも視界不良な状態で(濃霧や夜間)浮上航行中に
相当数が奇襲されてやられてますから。
佐藤利行2000
(能力の問題というより、発想・運用の部分に誇れるモノはあるかと)
それ以外は水上能力がやや優れているとか航続距離がやや優れているとか・・・・
こういう潜水以外の能力を強化した結果、船体が無駄に大きくなってしまい強度構造的にも優れたものでは無かったため、防御上の弱点になりました。
また、一般的に旧海軍の潜水艦はうるさいため、船団攻撃にいっても敵に先に見つけられ、一方的にやられてしまうことも多かったようです。
輸送については「水上艦じゃ危なくて寄りつけない」所にコソコソ物資を運ぶために多用されています。
tow
信管が過敏だったのは、乗組員が不発をおそれて敏感側に調整しすぎたため、タイマーで信管が効くようになったとたん波頭の衝撃で自爆したとのこと。このことを知った魚雷の開発者は信管の調整装置を付けたことを後々まで悔やんだ。
という話を複数の書籍(名前忘れた)で見たのですが、ホントでしょうか?(便乗質問になってしまった)
挨拶遅れましたがNIMと申します。皆さんよろしくお願いします。
NIM
なっとー
BUN
1.爆発尖は「絶対的なもの」、「宝物」として扱われており使用時以外取り出すことが出来なかった。
2.水雷科員は爆発尖の調整法を教育されていない。
3.爆発尖試験器は旗艦にのみ供給され各艦にはない。
従って、爆発尖感度を艦内で手加減する等の事実はあるべき筈がない。
といった内容の反論が存在します。信憑性は高いのではないでしょうか。
BUN
それにしても、キャビテーションノイズって命中の衝撃に匹敵するんですねー。
爆発尖(この名称も初めて知りました)の感度は、艦に積み込んでからは変えないのですね。まあ魚雷の場合、目標によって感度を変える必要がないのでしょうね。
また便乗ですが、魚雷の深度調整はどういう機構になってるのでしょう?水圧で設定するしか思いつかないのですが、そうすると浅深度で波が荒いとうまく効かないような気がします。
NIM
頭部で空洞現象(キャビテーション)が発生し、これが激しい振動を引き起こして
爆発尖を誤動作させたり操舵機(ジャイロスコープ)を狂わせたり悪さをする事です。
スクリューで発生する「キャビテーションノイズ」とは別のもんです。
酸素魚雷に採用された慣性起爆装置である90式爆発尖(魚雷の先端ではなく、先端
から1m弱の位置に付いてます)の初期の感度は撃速1ノットだそうで、スラバヤ海戦
での自爆問題の後、キャビテーションの発生を抑える魚雷頭部の尖頭化(これは既に
昭和15年から生産していたそうですが、開戦前までに全艦艇に行き渡らずスラバヤの
時は旧来の魚雷も用いられたからとあります)と感度を鈍感にする対策で自爆問題は
出なくなったとあります。
(上記は丸別冊「軍事テクノロジーの挑戦」の酸素魚雷の解説を参考に書きましたが
この本の酸素魚雷の話しは「海軍水雷史」(海軍水雷史刊行会)が元ネタの様です)
佐藤利行
また、日本の高速魚雷は頭部の形状などイタリアの技術を参考に開発されていることも意外な発見でした。
BUN
この自爆問題に触れていたので追記です。
原因として空洞化現象と起爆尖の感度に触れていましたが、浅深度における空洞化現象の
発生に関しては尖頭化でも完全ではなく、実験では深度3m以上が安定して航走出来る深さ
とされたそうですが、問題は、この実験が"静水面"で行われた事で、実際に波のある洋上
では深度調定3mでも度々大偏斜や自爆問題が起きたそうです。
(ただ、それ以上の調定深度であれば問題はなかった様ですけど)
魚雷の自爆や航走不良は戦争後半にはだいぶ減りましたが最後まで解決はできなかったと
あります。
佐藤利行