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No298への回答、ありがとうございました。 では逆に、アメリカの潜水艦の(魚雷の)射程距離はどのくらいなんでしょうか。日本のソナーの探知能力が2000であれば、当然それ以上だと思いますが。まさか日本の酸素魚雷のように大遠距離か撃っていたとは思えないんですが。(どうも「Uボート」モノや「707」(笑)を読んでも、その辺の実感がわかないんです) 占守 |
新型電動魚雷Mk26は1944年制式、雷速40ノット、5500メートル。こいつは雷跡を曳きませんし、弾頭威力はMk14の倍、最大射程以外は日本の九五式に匹敵します。
『深く静かに潜航せよ』なんて、いかがでしょうか?
まなかじ
こいつは53センチ魚雷の標準的な炸薬量300kgでもTNT換算で450キロ〜600キロに
相当しますから日本の61cm酸素魚雷を上回る高威力になります。
(だもんで潜水艦の魚雷では米魚雷の方が威力は上かと思います)
で、射程ですが潜水艦1隻からの限られた発射本数(最大6本〜8本)では酸素魚雷
の様な大射程は活かせませんので実用上は米魚雷程度の航走距離で十分です。
(酸素魚雷の大射程は何百本もの魚雷を一度に投射してその航跡上に敵艦隊を包み
込む事によってはじめて活かせますので。伊19のワスプ撃沈の後のまぐれ
当たりがありますが、あれは例外です)
日本の潜水艦も雷撃距離では米と大差ありません、ただし雷速が速い分は有利ですけど。
(無航跡な電池式が嫌われるのは一般に低速だからです)
ついでに潜水艦の魚雷で最も大事なのは信頼性です(なにせ唯一の武器で貴重品
ですから確実な作動が望まれます)、この点では米海軍の通常魚雷は失格です。
(米海軍で低速な電池式が多用されたのは船団攻撃には十分で確実な作動が好まれ
たからです)
酸素魚雷を潜水艦に使う場合、独のLutやFut魚雷の様に規則的に蛇行する
魚雷を開発出来たらあの大射程が潜水艦でも活かせたのですが。
佐藤利行2000
しかし、日本には最後まで通商破壊という考えはなかったのでしょうか?(インド洋方面では、若干行なっていたようですが) レイテや沖縄戦においてもなを、戦闘艦にしか興味がなかったかのように思えるのですが(^^;ま
まなかじ様、「豊後ピート」のような人物が実際に居れば、日本の対潜戦も、もっとマシになっていたかもしれませんね。
個人的には「第7の空母」みたいなパチモンも好きなんですが...(自爆)
占守
してますが、ただ、日本の場合は相手が自給自足国家なアメリカなんで、アメリカ
には日英の様な生命線と呼べるシーレーンが無いでしょう?
通商破壊への転換と言っても狙い所が絞り難くて、やったとしてどんな効果がある
のか今ひとつ通商破壊戦のビジョンが描けなかったのが、やる気が出なかった一因
な気もしますが(それより空母や戦艦沈めた方が効果がハッキリ出ますからね)
アメリカの潜水艦だって商船だけでなく日本の軍艦をどんどん狙って沈めてます
から、日本の潜水艦も軍艦を狙うのは良いにしろ、悪名高い「散開線」の様な
硬直化した運用をしないで、もう少し現場の艦長の裁量に委ねた柔軟な運用が
出来たら戦果も上がったかと思います。
(後は機材の改良ですね。科学戦と言える対潜水艦戦で電波兵器の遅れは致命的)
佐藤利行2000
まなかじ
て米独が行った潜水艦戦略とは違った形になってしまいますが。
それで、仮に日本の潜水艦がシーレーン攻撃に重点を置いたとしても、そこそこの
戦果を上げられるのは昭和17年までではないでしょうか?
インド洋の商船狩りでは、まだ護衛が甘かったので戦果も上がりましたが、米英側
が本腰を入れて船団護衛に望むようになったら、Uボートで鍛えられた英米の対潜
部隊の前に日本潜水艦は簡単に制圧されそうな気がするんですけど。
佐藤利行