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299  もし前に同じような質問があったらごめんなさい。日本重巡の特徴である誘導煙突、あれには普通の煙突には無い利点がなにかあるのでしょうか? 普通に煙突を垂直に何本か立てるよりもコストが高いような気がするのですが。
U−2K

  1. 排気の上部建造物に対する悪影響を低減するための措置ですよね。ただ、各国海軍がそれに対してどのような対策、考え方を持っていたのか、その差がどこにあるのかはちょっとわかりません。誰か助けてください。(なら書き込むなって)

    R

  2. 誘導煙突を使用すると前部缶室の煙突の位置を後方に下げることが出来ます。
    そのため前部缶室の上に艦橋を設置することが可能となるのです。
    (艦の側面図を見ると分かりますが。誘導煙突は、
    高角砲甲板付近で艦橋の根本に食い込んでいます)
    それにより艦橋と煙突が占める甲板上のスペースが小さくなります。
    結果、前部主砲塔と後部主砲塔の間隔を短縮出来ます。
    すると主砲塔の下にある弾薬庫の間隔も短くなり、主防御区画(弾薬庫や機関室)
    も小さくなるため、そこに施す装甲の重量が少て済みます。
    この手の主用防御区画の短縮を行っている国は、他には無かったのではないかと思います
    もっとも、後にアメリカが、8インチ3連装主砲塔3基の重巡を建造していますが。
    (主砲塔の数が少なくなる場合も防御区画を小さく出来ます)

    >1
    のように艦橋と煙突が離れているので煤煙や熱に
    悩まされずに済むと言う利点もあります。




  3. 1万トンと言う制限のもとで、8インチ砲10門という重武装を
    行うには、このような工夫で重量を少なくする必要が
    あったのでしょう。


  4.  誘導煙突と言おうか、1/2番煙突を結合した煙突は1930年代に英海軍も採用しています。
    排煙の艦橋への逆流を避けるため、というのが採用した理由です。戦艦QE級(第1次改装艦)、
    巡洋艦ヨーク/エクセターがそれに該当します。
    大塚好古


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