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275 日本海軍が大戦後半に使い始めた三式爆雷は、それまでの爆雷に比べてかなり大きくなっていて(長くなっている)、既存の設備(投下軌条とか投射器など)はそのまま使えなかったと思うのですが、どのように対応していたのでしょうか(三式用に改造すると、それ以前の爆雷が使えなくなりそうなんですけど)?
(N)

  1. 日本護衛艦艇史によると
    三式は海防艦用だったようです
    でもって、昭和19年後半の各艦艇の武装状況を見ると
    二式爆雷装備ですね(^^;;
    思うに三式の装備は殆どされていないのでは無いかと想像します

    SUDO

  2. 投下軌条はともかく、投射機は共通で使用できたのではありませんか?三式投射機とそれまでの投射機との間に投射能力等の差があったのでしょうか?
    BUN

  3. 投射器は従来の81式や94式も使えます。投射器は爆雷を横にしてセットするので長さは関係ないからです。

    itou

  4. 94式は別名Y型と呼ばれるように、二つの爆雷を同時に(左右に)投射します。3式はこれを普通のシングルにしたもので能力的にはほぼ同じです。
    爆雷をセットする時には本体に投射煎というのをセットします。形態的には「T」字型の横棒が爆雷、縦棒が投射煎だと思って下さい。この縦棒の下の部分を投射器の筒に差し込みます。
    投射薬包は、94式が4号(180g)、5号(200g)、6号(220g)の3種類を使用するのに対して、3式は4号と5号が使われたようです。
    最大投射距離は、94式が2式爆雷を5号薬包で発射した場合で、斉発75m、単発105mとされていて、3式は105mです。
    要するに3式投射器というのは駆潜艇用に94式を小型化した物だと思って良いと思います。
    itou

  5. ↑それなんですけどね
    長さが775mmと1400mmで全然違うんで
    爆雷格納台や揚爆雷装置の流用は難しいと思うんですけどね

    日本護衛艦艇史のP162に投射機と格納台の図が出ていますが
    これを見る限り、94式投射機では運用不能でしょうね

    三式爆雷が海防艦用とされたのは
    新造海防艦には三式爆雷投射機が用いられたからで
    こっちは速射性よりも、同時投入能力重視型で
    投射機と格納台が近接していませんし、構造や配置も違うので
    もしかすると対応能力が有ったかも知れません>憶測ですけどね


    SUDO

  6. それに投射機をずらりと並べた鵜来型など(あれが三式投射機だと認識しているのですが)だと投射機の間隔が狭くて、やはり三式爆雷の使用は難しいように思うのです。ひょっとして1個おきに使用したとか?
    (N)

  7. これが米海軍の紡錘形爆雷(Mk.9)だと、従来のドラム缶型(円筒形)爆雷の外形に納まるような形状になっているので、従来の爆雷用装備がそのまま使えるし、場合によっては混載も可と考えられます。ただし形が寸詰まりになるので、沈降速度や水中弾道は不利になるし、炸薬量も減ってしまいますが。このあたりの考え方が日本海軍とはまるで逆なんですね。
    (N)

  8. 少なくとも投射は可能。でも実用面ではいろいろ問題ありというところでしょうか。それに3式用に最初から設計された艦でも搭載弾数は2式の場合より少なくなってしまう。
    itou


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