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第2次大戦当時の欧州各国の戦艦の戦闘距離(immunity zone :例えば大和で言うなら自艦の砲弾に対して二万〜三万mというあの距離)はどれ位だったのでしょう? (N)
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- 20000m〜25000m(理想として20000m〜35000m)がほぼ標準的な(弾火薬庫に対する)安全戦闘距離です。これはジュットランド沖海戦の次に来たる海戦の戦闘距離として想定されたものです。
BUN
- 世界の艦船1999年8月号によると
米戦艦の戦闘距離は18000-27000を基準としていたようで
ノースカロライナ級は、既存の16インチMk.1相手で19480〜29260mで
自己のMk.6砲相手では22000〜23000mで安全距離が実質的にゼロ
サウスダコタ級は同様に、対Mk.1で16200〜28300m
対Mk.6では18700〜24100mぐらいだそうな
この数字、ノースカの29260は誤植でしょう>多分26か27だと思う
アイオワ級だと、主砲はMk.7で更に強化され
防御性能はサウスダコタと殆ど同レベルなので
安全距離はノースカと似たような物と想像されます
SUDO
- 確かアイオワの防御能力は自艦の主砲にたいし、21500−26500との記憶があります・・
何分資料類がダンボールの中で曖昧ですが、しかしこれからすると、
大和の20000−30000ってのは異常な数値なんでしょうかねぇ?
ひもと
- 米戦艦の戦闘距離についてはN.カロライナで「21000Y(19202m)〜26000Y(23774m)」としている資料(日米戦艦比較論・世界の艦船)もあります。こっちでは逆に「26000Y」が近すぎるように思えます。ちなみに 19480mと29260m をヤードに直すと、それぞれ 21300Yと32000Y になります(これは「29000Y」あたりに正しい数字があって、それをメートルにしたもの(26500mぐらい)をヤードと間違えたのが「26000Y」で、そのままメートルと間違えたのが「29260m」という数字かな?とか思ったりしてます)。また同記事ではアイオワについて「17600Y(16088m)〜31200Y(28519m)」、16/45砲2700lbs砲弾に対しては「20400Y(18647m)〜26700Y(24406m)」となっています。というわけで米戦艦については、ある程度つかめているんで、ヨーロッパの戦艦について知りたかったんだけど…
(N)
- ビスマルクの場合1,016kgの 38cm砲弾(ビスマルクの主砲弾は800kg)に対して機関部で10,793〜21,031m,弾薬庫で10,793〜23,319mと非常に近距離になっています。主砲仰角が低めなこと,英戦艦との戦闘も10,000〜20,000mの範囲で行っていることから,20,000m以上での戦闘を無意味(当たらない)と考えていたように思えます。
蛇足ながらビスマルクの主砲は最大射程(36,510m)でも大和の水平装甲を貫徹できないそうです。
isi
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