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255 たびたび質問ですみません。前から疑問だったのですが米戦艦ノースカロライナ級は、もともと36センチ砲搭載艦として計画され、その後大和級が40センチ以上の砲を搭載しているとの情報を得たため砲だけは40センチに切り替え防御は対36センチのまま就役したと聞きました。コロラド級で40センチ砲戦艦のノウハウは得ていたと思うのですが、なぜいまさら36センチ砲戦艦を計画していたのでしょう?どなたかご教授願います。
ヒラリーマン

  1. 新ロンドン条約ってのが有りまして
    英米仏しか加盟してないこの条約ですが
    戦艦の制限条項に主砲口径14インチってのが加えられたんですね

    発効までにワシントン条約当事国全ての賛成がない場合は16インチ
    って付帯事項が有ったのがポイントでして
    実際には日本が加盟しなかったのでかなり実効性のない代物です

    ただ、加盟しなくても、日本が同意するのかどうかが重要で
    実際に大和の建造計画がスタートした時に英米仏は通牒を送ってます
    日本は条約制限が無くなったので好き勝手作れるのですが
    戦艦に関しては、14インチ艦なのか、それとも16インチとかなのかが不明で
    14だったら新条約の制限条項が生きてくるのですな

    対ビスマルク級で早期建造が望まれる英国はKG5級の建造を開始
    基本的に対日本の米国は、日本の最終回答を待つ事にしたのです

    日本が回答拒否したのが昭和13年2月末
    ノースカロライナの起工は同年10月でした

    この新条約って数量制限無いんですよね、実質的な軍拡条約です
    日本の脱退の結果、制限の意味が無くなったからでしょう
    結果、この年から米国の海軍拡張が始まります
    太平洋戦争の始まりはココからですね

     この流れを見ていて気が付いたんですが
     英国の主張した14インチ制限は、各国の戦艦主砲の口径が鍵でした
     英国は16インチと15インチ
     日米は16インチと14インチ
     仏は34cmで伊は12インチ(改装して32cm)

     どうせ「ウチの15は旧式だから」とか、ごり押ししたんだろうな

    SUDO

  2. 第二次ロンドン条約の詳しい内容をご存知の方いらっしゃいませんか?どういった条項があったのか、保有制限はあったのか、とても知りたいのですが。
    BUN

  3. ↑日本軍艦史によると
    空母の排水量は23000トンで6.1インチ砲まで
    建艦計画や要目の公表となってますね

    どの程度の制限が有ったのかは不明ですが
    イギリス航空母艦史には
    英空母の公称排水量が過小で有ることの理由に上げられてます

    戦艦のエスカレータ条項が45000トンなのは有名ですが
    アメリカ戦艦史(先日出た方では無く、増刊28集の方)に
    日本が1937年4月30日までに参加の意思を表明しなかった場合とされてます
    また世界の艦船1998-12では1938年6月にこの制限に固まったようです

    恐らく、エスカレータ条項発動条件が1937の日本で
    その中身が決まってなかったので1938に決められたって事なのでしょう

    また各国の補助艦艇建造を見ると
    制限はなくなっていたような感が有ります
    また、加盟を打診された時の日本の解答もそれを裏付けてます

    SUDO

  4. 海軍軍縮条約については「世界の艦船‘87/4」が、まぁ、まとまった資料ですかね。
    (N)

  5. 軍縮条約ですが、ここで読めますよ。英文ですが…(泣)。

    ワシントン条約
    http://www.austlii.edu.au/au/other/dfat/treaties/1923/9.html

    ロンドン条約
    http://www.austlii.edu.au/au/other/dfat/treaties/1930/12.html

    第二次ロンドン条約
    http://www.austlii.edu.au/au/other/dfat/treaties/1937/15.html

    余談ですけど、このサイト凄すぎ〜!
    願わくば日本でもこんなサイトがあったらいいな…。
    うがんこ


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