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第2次大戦中の潜水艦は水中をレーダーで航行していたのですか。水中レーダーってあったのかしら?(昔から疑問に思っていました。)防水圧ガラスで有視界航行?
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- 水中では電波が遠くまで届かないのでレーダーは使えません。現在でも実用化された水中用レーダーと言うのはない…と思う(少なくとも航海に使えるようなものは)。ですから水中では、電波ではなく音波を使います。水中では音は空気中よりもずっと遠くまで届くし、速度も秒速1500m以上になります(電波よりは相当遅いですが)。音波を使って周囲を探るのがソナーと言う装置で、水中ではこれを使います。(N)
- ソナーは、自分で音を出して、物体に当って跳ね返ってきた音を聞いてその様子を探る使い方と、自分では音を出さず、まわりから聞こえてくる音(船のエンジンの音とか)を聞いて周囲を探る使い方が出来ます。自分から音を出すと、逆に相手がソナーで聞いた時にこっちが居ることがばれてしまうので、なるべく自分では音を出さずに、聞き耳を立てているほうが良いです。(N)
- ELF(超長波)なら海の中でも届きますが、昔、松本零士氏の戦場マンガシリーズで超長波の先端部で波長を変えて(どうやって?)浅深度の潜水艦を捕らえる画期的な装置を搭載したネルソン型戦艦が出てきますね。(架空ですが)
- 第二次大戦当時の潜水艦に水中障害物を探査するような装置は皆無です。よほど条件が良くない限り数メートル先しか見えないので窓なんてありません。当てにならない海図と勘と度胸だけが頼り。
- 米海軍ではソナーの開発により、日本沿岸で最大の脅威だった繋維機雷のケーブルを探知できる高感度ソナーを装備して、日本海にもばしばし突っ込んでいます。(昭和19年以降)
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