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- 丸スペシャルNo.28「海防艦」によると、旧式の戦艦や巡洋艦などを移籍した「(旧)海防艦」と北洋警備を主な任務とした「(新)海防艦」に分けられます。
- 「海防艦」は明治31年の艦艇類別標準で艦種として制定されました。前述したとおり旧式化した戦艦、巡洋艦などがこの艦種に充当されました(昭和初期まで)。昭和12年度から始まった第三次補充計画で北洋警備用の小型艦「占守型」が新造されましたが、これも「海防艦」という類別に入れられました。
- 新しいタイプの海防艦の出現により、それまでの海防艦は巡洋艦や練習特務艦に類別されることになり新タイプの海防艦は軍艦種からはずされて駆逐艦、潜水艦などと同様、単独の艦種になりました。
- 昭和17年7月に独立艦種となった新「海防艦」は、太平洋戦争では商船の護衛艦として使用されました。「占守型」「択捉型」「御蔵型」「鵜来型」「丙型」「丁型」合計で171隻が完成、大戦中に72隻が戦没しました。(yuji)
- 旧「海防艦」の用途は何なんでしょうか?
- 三景艦は海防艦でしたよね。
- 海防艦のお仕事は沿岸警備ですね。最初のうちは対水上艦艇だったので旧式化した戦艦などで間に合っていたのですが潜水艦が発達してくると旧式艦では手に負えなくなって新造の海防艦が作られたのでは。(Key)
- ↑と書いたけど、対潜水艦はあまり関係なかったかも(ーー;)(Key)
- 旧「海防艦」の主な任務ですが、keyさんが書かれているとおり沿岸警備、或いは沿岸防御です。練習艦隊に編入され練習艦としても使用されました。
- 次に三景艦ですが、丸スペシャルNo.28「海防艦」から引用します。『日本海軍において「海防艦」という艦種名を付されたはじまりは、日清戦争当時の三景艦だが、正式な艦種名となったのは、明治31年の艦艇類別標準制定後である。』
- 新「海防艦」の主な任務は北洋警備(漁業保護)で、「占守型」はこの用途の為に建造されました。次の「択捉型」以降は商船護衛用に建造され、順次、量産性、対空・対潜戦装備の向上が図られて行きました。(yuji)
- (関連質問)菊の御紋章付きの「軍艦」は旧海防艦の方で新海防艦は違うのですか?
- 占守型には御紋章が取り付けられていましたが、次の択捉型以降はありません。
- 答えとしては、新「海防艦」の一部は昭和17年6月末まで「軍艦」だった、ということになります。
- 駆逐艦でさえ御紋章でないのに、それより小型の占守型には付いていたという事は、国境警備?の艦は軍艦である必要があったという事でしょうか?
- その様です。砲艦にも御紋章が取り付けられていますので、外交上に配慮した為だと思います。(yuji)
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