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以前このコーナーで紹介された、戦艦に関する米国のHPで、大和級の水中防御は、液体防御を用いてないこと、威力の劣る航空魚雷で撃沈されたことを根拠にアイオワ級・サウスダコタ級よりも劣るとの評価になっていました。皆さんのコメントを聞かせてください。
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- 質問者です。因みにHPのアドレスはhttp://www.skypoint.com/~jbp/baddest.htmです。
- って言うか、アイオワ級は液層防御を使うなどした結果、大和級より(水中防御に割いた)スペースが少ないにもかかわらず、大和級と同等の防御力だというのが、そのサイトの文章の主旨なのでは。(N)
- サウスダコタ級以前の戦艦が真珠湾であっさり航空魚雷で沈んだ事をどお考えてるんでしょうね?(あの重装甲で有名な戦艦群が)それともサウスダコタ以降の設計方針がいきなり変わっって、もっと丈夫くなったのかなぁ〜
- 「ダメコン」関係は残念ながら^^;;米戦艦のほうが勝っていたとは思うけど・・・
- 直接防御の方式として液層防御は確かに優れていると思います。ただ全体的な水中防御の強さとしては、水密区画や注排水能力や予備浮力や機関配置などの間接防御も大きく影響します。それで大和の旧態依然とした機関配置に対してシフト配置を採用した米戦艦の方が、先の液層防御と会わせて被雷時の抗耐性の点では「艦型の割には優れている」と思ってます。ただ絶対的な沈み難さとしては、やはり排水量や予備浮力の差で大和の方が米戦艦以上では?とも思います。(T-SATO)
- (ちょっと訂正)パナマ運河通行の制約と高速発揮の為に少々無理な船体形状をしているアイオワ級に関しては、水中防御は弱点が多いのではないでしょうか?、あの長大な艦首は被雷しやすく、艦首の被雷は例え1本でも艦の行動力に与える影響は大きいです、また第1砲塔側面は水中防御に十分な幅を持っている様には見えませんから。(T-SATO)
- (あれ^^?)アイオワ以前の米新型戦艦ってシフト配置でしたっけ?、なんかアイオワ級とその前の新型戦艦がゴッチャになってる私。(間違ってたらゴメン/T-SATO)
- 質問者です。一番下のご指摘どおり、大和級とアイオワ級、サウスダコタ級は同等となってます。失礼しました。米艦の水中防御はすばらしいのに対して、大和のは上記の理由で、weight(排水量ことか?)の割りにはあまり効果的ではないとの評価に訂正致します。
- トルペックス航空魚雷は炸薬量ならかなりあります。大和に限らず日本艦の欠点は浸水後の被害拡大が防げない事に尽きます。(謎の男)
- 防御システムや絶対的沈みにくさよりも、浸水後に艦の「船としての能力」があっけなく低下してしまう事が問題だと思う。大和は船体の傾斜を制御できなかったうえに、攻撃後わずか20分で転覆しています。(謎の男)
- ↑すこし訂正。制御できなかったのは、らしい装備がなかったのです。注排水の不充分さはいまさらですね。(謎の男)
- このサイトの評価は非常に疑問です。まず「レーティング」の意味が不明です。言葉で根拠は挙げていますが数字は「勘ピューター」です。排水量当たりの耐久力か,絶対的な沈みにくさなのかも定義されていません。
- (続き1)アイオワの「空間→液体層→空間→水雷防御甲鈑」という構造はそれなりに効果的でしょう。しかし大和もアイオワも命中すればバルジは完全に破壊されます。装甲も衝撃で水密を破られ,背後の水密縦壁までは確実に浸水します。出来の悪い防御だとさらに背後(重要部)まで浸水しますが,大和もアイオワもそれほど問題ないでしょう(確かに大和級の舷側装甲上下の接続部に欠陥はありますが,大和は一応の対策もしてあり,武蔵も事実として相当の防御力を示しています)。
- (続き2)したがって一発当たりの浸水量は大和・アイオワとも大差ないはずです(せいぜい数割の差)。ならば問題となるのは予備浮力と復元力です。大和は予備浮力の非常に大きい戦艦ですが,アイオワは排水量が小さい上に乾舷が低く,予備浮力は恐らく大和の半分程度です。また幅が狭いので,片舷浸水量が同じならより傾斜が大きくなります。以上の点から,恐らく大和はアイオワの2倍程度の魚雷命中に耐えられると推測できます。ダメージコントロールなどを考慮に入れても,アイオワのそれが大和を上回るとは考えにくいです。
- (続き3)また機関のシフト配置の効用は,一発の命中で機関が全滅することを避けることにあるので,大型艦ではあまり影響しません。大和は集中配置ですが,外側機関室でさえ魚雷で浸水させるのは困難で,内側の機関室はより安全です。逆にアイオワは機関室まで浸水を生じた場合,必ず2軸を失います。大和の場合,機関部の暴露側面積を減らせる点でも有利です。中心縦隔壁も,大型艦の場合は傾斜増大によるマイナス面より反対舷の機関を保護できる点でむしろ有利です。
- (続き4)結論として,指摘のサイトは明らかにアイオワを過大評価し,大和を過小評価していると思います。攻撃力に関する評価も同様です。評価法が定量的でなく曖昧です。私は説得力を感じません。(長々と書いてしまった‥‥)
- (↑訂正 3)アイオワの配置は1室に機関1・缶2でした。だから同時に2軸は失いません。ただし容積が大きいので浸水量はかなりのものになります。
- アイオワの過大評価はうなずけます。だいたいS.ダコタより長砲身砲&長船体で一万トンしか増えてないものね。ただ大和の機関室は大戦後半の米魚雷なら一撃で抜けます。(謎の男)
- 外人って、もしかして日本の技術力を赤軍の「大量生産だから粗雑」と似たものとみなしてないか?(謎の男)
- ↑↑大和の水雷防御は米国の魚雷を炸薬200kgと予想し,対300kg炸薬で設計されました(ちなみにこの爆発による破孔は横幅30m,上下10m程度だそうです。要するにバルジ全壊)。炸薬の性能によりますが,米国の魚雷はこれをはるかに上回っていたということですか?
- 後期型は約280kgで炸薬の威力も1.5倍以上ですし、例の接合部接手の弱点もありますので。また「潜水艦で3000トン浸水」のときは命中深度が浅かったのに対し、沖縄の時は深かったのです。(謎の男)
- 米のレキシントン・ホーネット・ヨークタウンなどは、2本以上命中して航行に支障がでても艦は沈む気配もなく、浸水の増大もない。火災・航行不能により味方駆逐艦の魚雷により自沈のケースが多い。日本の大型艦はわずかな魚雷でも数時間後浸水増加により沈没のケースが多い。(謎の男)
- 米軍によれば大和には9本(右舷に2本!装甲区画のみ!)武蔵には10本(左右ほぼ均等・ただし艦前部に集中!装甲区画に6〜7本!)命中。船体へのダメージはわずかだが傾斜復旧・浸水の増加は制御できず。両艦とも6本までは危険な状態ではなかった。で、たしか大和は20分で転覆。武蔵は5時間後沈没。(謎の男)
- 瑞鶴なんか6本魚雷くらってようやく沈んだから、日本の空母の水中防御がやわだというのはケースバイケースだがや、、
- 信濃(水中防御の構造は大和と同じ)は4本の魚雷を受け、外側機関室と缶室(1,3,7番)が数分で満水しています。缶室縦隔壁も破れたため、船体内部側の缶室(1番)も浸水。炸薬は680lb(308kg)。
- 信濃のケースは外側機関室の前方横隔壁に横支柱が入っていて直接内側機関室縦隔壁にTの字に繋がっています。魚雷の爆発がこの横隔壁をまともに爆圧で押したので内側機関室縦隔壁に穴が開いたのです
- 大和級の場合、集中防御を徹底したために水中防御についても、非防御区画の割合がけっこう大きいのも気になります。(N)
- 第二次ロンドン条約の下で造られた米戦艦は、3クラスともシフト配置です。ただしN.C級と、S.Dak.級は缶と機械が同じ区画に納まっていました。未成のモンタナ級は軍縮条約以前の戦艦と同じような、米独特の三列配置の計画でした。(N)
- 大和の水中防御がまあまあと書いたのは,「戦艦大和・武蔵 設計と建造」に載っている武蔵の被害図ではヴァイタル・パート内は無傷に近いためでしたが,「大和型戦艦2」の米軍調査の図では外側の缶室・機関室は全滅ですね。
- 大戦末期の日本空母はコンクリート充填などの不沈対策で,耐久力が非常に上がっていますね。皮肉なことに,同じサイトのhttp://www.skypoint.com/members/jbp/Unryu.htmに雲龍のダメージコントロール能力の高さが描かれています。
- 大和の外側機関室の浸水は傾斜の増加に対して応急注水区画容積が足りず,復水機の取り付けボルトを外して強制的に注水した結果だと聞いていますが,,,
- (謎の男より)米軍レポートは武蔵の舷側装甲が400mm(←わざわざ)潜水艦による損傷を知らなかったなどミスもありますが、21本の魚雷によるカスリキズの累積で沈んだというオバカな日本側の証言よりマシだムヒ。
- 戦闘距離2ー3万m(?)における自艦の91式46cm砲弾のバイタルパートへの直撃,水中弾を無効化するという防御計画を達成して極力小さい艦におさめるという当初の計画を満たした点は評価できる。ただしこれは昭和9年の時点で航空機の脅威が現実化してなかったからなので
- たしか艦中央部舷側部の実大模型に対して48サンチ砲を実弾射撃して所定の甲板強度を確認するとともに取り付け部の弱点も判明してたというけど,なんでその教訓を生かさなかったんだろうねぇ?>大和
- ↑たぶん、誰かの責任問題に発展するので、うやむやのウチに「無かったこと」にしたのでしょう(笑)/SUDO
- 取り付け部を強化して重量増加しても12ー16mmの棚板だと挫屈するだけのような、、、
- 「ヴァイタルパートはいかなる攻撃でも破れない」という神話のせいで「前後の非防御区画を突かれた」という神話が作られたのでは?(謎の男)
- ↑「いかなる攻撃でもなぶられない」と言う神話は初耳ですが、少なくとも武蔵の場合にはまさしくヴァイタルパートは無傷で非装甲部の浸水が致命傷になっているのも確かです。まあ武蔵の損害なんて本当の所はわからないというのは事実なんですけどね。
- ↑ちょといいすぎたな。ただ設計者や用兵側は「不充分な重要区画防御」よりも「非防御区画」のせいにしたかったのでは?(謎の男)
- ↑はですね、コロラド級の40cm砲や200〜300kgTNT魚雷に比べて格段に威力のある兵器など当時の日本側には想像もできず、彼らは「この46cm対応防御なら米軍には絶対にやぶれない」とたかをくくっていたのでは・・・という想像で書いたのです。たしか25年ぐらい前ですらアイオワの50口径1225kg弾も「長門よりやや強力で砲弾重量は一トン」といった認識でしかなかったはずです。(謎の男)
- もし日本側の証言をそのまま受け入れるなら、大和型は極めて沈み難い反面、片弦のみの攻撃なら短時間で転覆させる事が可能な戦艦という事になります。(謎の男)
- また大和は日本側のほとんどの資料で「右舷は1本のみ、浸水は少なく左舷への傾斜を食い止めるのに役立たず」なのに米軍資料は「右舷は確実に2本、浮力をかなり失ったが浸水により左舷傾斜を食い止め、結果的に転覆するのをかなり遅らせた」と見方が違います。(謎の男)
- 重量軽減をはかりながら直接防御を実現するため背板を廃するっていうのは裏目にでたのか?>大和の舷側,信濃の飛行甲板なんか豪勢に25mm板の上に75mm甲板を重ねてさらに1m下に13mm板を弾片防御に置いているし。400ー200mm甲板にまで水密性をもとめたのが弱点の
- 別に大和型の弁護をする訳じゃないですが、大和型は充分に恐るべき防御力を発揮したともいえないでしょうか?普通巡洋艦以下の艦では魚雷2本喰えばまず助からないし、戦艦でも片舷2本喰らえばほとんど致命傷です。それを考えれば、、、。というか水中防御を考慮された新戦艦といえども、実は魚雷に対してはそれくらいが限界だったのでは。実際に喰らって初めてそんなに生やさしい物じゃない事が分かったとか、、。米戦艦の場合は、そのボロが出なかっただけじゃないかと。
- そろそろ、別スレッドにしたほうが・・・・・
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