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戦前に戦闘用艦艇にフィンスタビライザーとか採用された例はあるのでしょうか?
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- WW2の英国護衛フリゲイト「ハント」級に装備されたとか,,,>フィンスタビライザ
- 日本海軍の場合,フィンスタビライザーではありませんが「ジャイロスタビライザー」が空母鳳翔・龍驤に装備されました。100tもあるローターを回転させ,ジャイロ効果により動揺を打ち消します。艦底部に3層ぶち抜きの区画を設けて搭載してます。取り扱いは難しいものの,停泊中でも減揺効果があり使用実績は良好だったそうです。
- フィンスタビライザーは最初の特許がイギリスで1898年に取得され,より現実的な日本の元良博士の特許が1925年に出て商船に採用されたものの動作が遅く効果不十分。1930年代にイギリスの会社が油圧駆動・ジャイロ制御の「デニー・ブラウン式」を開発し,小型軍艦(↑2つ下のことかな)・海峡横断フェリーで効果を発揮したそうです。
- 軍艦へのフィンスタビライザーの採用ですが,防御上の弱点となるため,元々防御力が無く動揺も激しい小型艦でないと採用しづらいでしょう。特に1960年代に入るまでは格納法が折り畳み式でなく引き込み式なので,艦内奥まで貫通部があることによる防御上の問題と,格納区画分だけ浮力減少(=排水量増加)をもたらします。しかも油圧シリンダー等の艦内装備もかなり場所をとります。
- 「ハント」級での実績はあまり思わしくなかったようで、後期建造艦では装備を止めていますね。(N)
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