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18 米艦艇が装備した対空用のFCSの効果は、いわれているほど効果はあったのでしょうか(3次元で機動する単発小型機への命中率高くないはず。)。また米艦艇は、高角砲だけでなく、40ミリ機関砲にも簡易型の射撃管制装置を付けてたのことですがどの程度の精度・効果があったのでしょうか。また当時の技術で、今日のCWISもどきのものは装備可能でしょうか(紺碧の艦隊ではできてましたけど)。

  1. 3次元機動の標的に対しては、2方向以上からの射撃が有功といわれてます。このことからも標的に対し多方向からの統制射撃ができた点は非常に有功だったと思われます。でも、それよりも近づいただけで炸裂するVT信管の威力による効果の方が大きかったのではないでしょうか?


  2. 目視で小型高速の目標に対する正確な照準をいきなり行うのは難しいです、航空機相手では弾着観測を行う時間的余裕もわずかですから、こうなると正確な緒元を素早く出せる電探の方が遙かに優位でしょうね、どうせ弾着はばらつくのだし、回避運動を強いることが出来るだけでも成果は有るとも言えるので「手頃な緒元の算出>流し込むように弾丸をばらまく」は正解だと思います/SUDO


  3. 回避運動をとる飛行機への有効性となると?ですが、そうでない目標に対しては有効だったんじゃないでしょうか。基本的に自艦を攻撃してくる敵機は離脱の時以外ヘタにGをかけないで突っ込んでくるはずだから、というのは少々怪しいとして、最大の利点は正確な測距が可能なことじゃないでしょうか。いずれにせよ対空射撃の場合、下の方が書かれたようにFCSよりも近接信管の方が価値は高かったという説の方が一般的だと思います(EOS)


  4. 40mm用のGFCSとして広く使われたのはMk51です。方位盤とMk14照準器を組み合わせた物で、「人力操作で目標を追尾することにより自艦と目標との相対的な角変化をジャイロで検出して見越し角を算出する」一人操作の簡便なGFCSです。戦後は供与のPFや護衛艦用に装備されましたが、戦中に駆逐艦の砲術長で戦後PFの艦長になった人を感激させていますから、簡単ながらも実戦に即した効果的な物だったようです。ちなみにこれは海上自衛隊には結構気に入られたのか、比較的最近のDE「ちくご」型にも装備されていました(EOS)


  5. ↑小口径銃砲のFCSとしては傑作だそうですね、なんでも相性が良かったそうで。日本海軍の同種のFCSの95式射撃指揮装置(レオナード式だったけな)だと、原理は詳しくは忘れたけど敵機を追従する時に銃側の照準線が振られるんで命中率が悪かったそうです、こんな所でも対空火器の威力で差が出た見たいです。


  6. 質問者です。大変勉強になりました。質問の後半部分のCIWS(米軍や自衛隊の艦船についているレーダードーム付きの機銃で、20ミリバルカンとか、ファランクスとか呼ばれているらしいです。自動的に目標を判別・追尾して攻撃するシステム優れもの。)が当時の技術で可能かどうかについてもご意見お願いします。


  7. 敵味方の判別は困難ではないでしょうか?しかし、自動追尾(自動照準)は可能だと思います。例えば、熱追尾による誘導ミサイル(ひどく原始的ではありますが)なんかはすでに試作されていたはずです。この技術を用いれば敵機の排熱を捉え自動的に砲身を向けるシステムの構築は可能だと思います。(まぁ、そこまで考えた軍人は当時いなかったので実現は無理ではないかと・・・^^;;)


  8. 艦艇用じゃないですけど、大戦末期に開発していた陸軍のスカイ・スイーパー(3インチ高角砲、名前は違うかも)はレーダと計算装置と砲と自動給弾装置が同一砲架上にセットになっていて、確か自動追尾して連続射撃が出来た筈です(惜しくも大戦には間に合わず)


  9. ↑ラピット・ファイア(下に出てきた「ちくご」の主砲の3インチ砲)も、元々は大戦中の特攻機対策で開発していた砲だから(あれも照準レーダが同一砲架にセットされている)、もう1年戦争が長引けば原始的なCIWSモドキは可能だったと思う。(T-SATO)


  10. ふむふむ、CIWS(Close‐in Weapon System) を「必要な装置がワンセットになった自動防空装置」という風に捉えるのもアリか。(N)


  11. それはともかく、レーダーに反応するものを追尾して、射撃諸元を計算し、砲を指向して、攻撃するという行為を自動的に行う装置は、それほど難しくないでしょう(目標が高速であるとか、小さいとかいうことから来る難しさはともかく)。難しいのはレーダーに反応するもののうち、攻撃すべきものとそうでないものを区別する技術でしょうねぇ。(N)


  12. 少なくともファランクスには敵味方の識別機能はなかったと思います。それから76mmは射撃レーダー自体は砲側にあってもGFCS自体は


  13. 別にあります。


  14. CIWSと一口に言っても色々あります。管制装置が別になっていているものと一体型。前者は艦自体の戦闘情報システムと繋がっているのに対し後者はそれ自体が独立しています。ファランクスは後者で、これには早い、安い、どんな船でもスペースさえあれば設置可能というメリットがあります。


  15. 全天候で近接目標を迎撃出来る速射兵器


  16. ↑(ゴメン、押しちゃった)元祖CIWSモドキは、開発のきっかけは人間対艦ミサイルとでも言える特攻機対策でしたが、形態は色々でしょうが、基本コンセプトは下記の様だったみたいです。(ただ20mmエリコンが特攻機に火を噴かせて突入を阻止出来ない事があったので、40mmボフォース砲の速射性と3インチ高角砲程度のストッピング・パワーを求めたのがMk33ラピット・ファイアです)


  17. (下記間違い)特攻機に火を噴かせて突入を阻止−>特攻機に火を噴かせて「も」突入を阻止



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