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すみません、質問です。 零戦って、一応爆弾も積めるのですよね。 いや、末期の戦闘爆撃機バージョンではなくて、初期型のやつで。 30キロか60キロの爆弾を2発ずつ積めるとどこかの本に書いていました。 質問ですが、どうして真珠湾攻撃のときに、30キロ爆弾でも一応 積んでなかったのでしょうか。 零戦は比較的軽いし、航続距離にも余裕があるから、積めるはずだと 思うのですが。 弘田 |
- 真珠湾の零戦隊は元々空戦するつもりです。
敵機発見から爆弾を捨てて(でも下が市街地ではないかどうかも確認しないと駄目)空戦に入るぐらいなら積まないほうが良い訳です。
SUDO
- >余談
現在のジェット戦闘機だと爆弾を搭載したままでの空戦が可能ですが
(ミサイルのお陰)
当時の戦闘機は厳しかったのではないでしょうか。
爆装してるときは 単に爆撃機になりますからね。
IDF
- ただの爆弾だったら、どうやって狙って落とすのかも問題になりますね。
地上の敵機を攻撃する為に、噴進弾は用意出来なかったのでしょうか。信管を飛翔してから解除されるように、投棄した時には作動しない様にすれば
にも。
- >3
零戦の照準器は射爆照準器ですから爆撃照準も出来ます(緩降下爆撃すればよい)
SUDO
- 緩降下爆撃で上手く駐機中の敵機や航空施設を狙えるのでしょうか、
上手く狙えないなら降着装置等をエアブレーキに使って急降下爆撃は出来るのでしょうか、
翼下に懸架した爆弾の信管の作動不作動を飛行中に機上で切り替える事は出来るのでしょうか、
雷撃機爆撃機に滑走路長を空ける為、戦闘機は飛行甲板前部から飛び立たねばならない筈で、爆弾を積む余裕は有るのでしょうか。
にも。
- >5
狙えなかったら射爆照準器の意味が無いです(爆戦とやってることは同じです)
信管は投下で安全装置が外れる構造ですので、作動の有無を選択できません。
重量面は燃料や搭載物件次第ですので何とも言えませんが、滑走距離が間に合うように調整することは不可能ではないでしょう。
ハードウェア(零戦や空母の機能性能)が爆装の可否を選んだのではなく、作戦目的が爆装を要求しないというだけの事です。
SUDO
- 零戦二一型の許容過荷重は2757kgです。
増槽装備・機銃全弾装備の「第二偵察状態」での重量は2756.88kg。
これにさらに爆弾2個120kg、投下器2個6.4kgを搭載する余裕はありません。
また、6番爆弾2個装備の「爆撃状態」では増槽は懸吊しません。
・・・・というのが、搭載標準の上での建前となっています。
片
- 戦争中に米海軍で戦闘爆撃機隊が創設されてますので
無理ってこともなさそうですが。
%
- >4.
>零戦の照準器は射爆照準器ですから爆撃照準も出来ます(緩降下爆撃すればよい)
零戦の場合、少なくとも19年中旬ぐらいまでは爆撃用の照準器がないので、爆撃の場合は腰だめとなっています。したがって、飛行場を攻撃するような任務には向いているものの、艦船攻撃の場合には照準器の装備が望ましい、さらに出来ればダイブ・ブレーキの装備が要望として出されています。
>7.
>搭載標準の上での建前となっています。
一応、六番二発装備時の概算結果も残されています。
最大速度約5%、航続距離約10%の性能低下、発艦性能では合成風速12m/sで約6mの増加が見込まれています。
川崎まなぶ
- マニュアルの上で零戦が増槽を抱きつつ爆装できるようになるのは、五二型(の途中?)以降からで、川崎さんが述べられた照準器の件と合致します。
かいつまんでしまうと、16年末の時点では零戦を使って本格的な爆撃戦闘をする準備が、訓練の面も含めて、整っていなかった、ということなのだと思います。
実際のハワイ作戦では、第一派、第二派ともまず爆撃を先行し、その間零戦は空中の敵と戦闘し、味方による敵飛行場爆撃終了後に地上の敵機を銃撃するよう命令されています。対地戦闘に関する限り、「掃討」が零戦の任務だったのであり、きちんと狙って撃て、それなりの破壊力をもつという20ミリ機銃の特質とそれは合致していたのだと思います。
片