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北海道で、石油タンクが燃えている映像を見て思いついたことですが、 真珠湾攻撃のとき、石油タンクの攻撃をしなかったですよね。 あれって、石油タンクに、20ミリ機関銃を撃ち込んでも、火が付かない のでしょうか。 弘田 |
- 一般論になりますが、石油タンクに通常の銃弾をただ撃ち込んでも着火させることはできません(金属と衝突して火花が生じでもすれば別だろうが)。こうした目標に対しては焼夷弾あるいは焼夷徹甲弾を混ぜて使用するのが定石です。ちなみに通常混ぜられている曳光弾でも着火は可能ですが、着火性能は焼夷弾に比べると格段に弱いです。
真珠湾攻撃で石油タンク群に対する攻撃が行われなかった理由については不勉強ですが、攻撃計画の不備や第3派攻撃が実施されなかったこと等が挙げられるようです。この辺詳しい方のフォローをお願いいたします(;^_^A(苦笑)
ブラック・タロン
- 戦後、当時大本営海軍部の作戦課長であった富岡定俊氏は、「日本海軍のタンクでさえ地下に埋められていたから、もっとすすんでいるアメリカの場合、地上に露出したタンクに油が入ってはいないだろうと予想した」と、インタビューに答えています。
月読
- みなさん、ありがとうございます。
一式陸攻がワンショットライターと言われていたみたいだけれど、
あんな感じで、真珠湾の石油タンクも燃えるのではないかと思ったのです。
いくら、艦艇の攻撃に忙しかったとはいえ、機銃を打ち込むくらいは
出来たのでは、と思うのです。
それと、真珠湾攻撃前に、石油タンクの位置とかは分からなかったもので
しょうか。
攻撃前に分からなかったとしても、誰か一人くらい気が付かないものでしょうか。
弘田
- 当たり前の事ですが、真珠湾攻撃の目的は敵艦隊にあります。
またその為には上空の制空権を確保しなければなりません。
よって攻撃隊の一部や戦闘機の銃撃で飛行場を叩いた訳です。
これらを完遂した上で、まだ余裕があるなら、タンク攻撃も考えられなくは無いでしょうが、まずは当初の作戦目的を達成できるかどうかという所なのですから、考えついたとしても、そんなの後回しになるだけです。
SUDO
- >1
零戦の20ミリって炸裂弾ではなかったかと。
なので石油タンクに撃ちこんだら、爆発炎上させられるのではないでしょうか?
ゼロ
- >5
重油に着火させるのは大変です。
SUDO
- ちなみに質問文の北海道石油タンク火災の内容物はナフサですね。
だーくまたー
- >タンクに油が入ってはいないだろうと
昔会ったハワイの2.5世の日系人の保険屋さんは山の方にタンクがあって燃料はそっちに有ったようなことを言ってました。だから攻撃が無かったので日本も知っていたのだろうと思っていたようです。
小耳にはさんだこと
- 開戦時の真珠湾にあった石油タンクにはどんな種類の石油があったのでしょうか?考えられる物として重油、軽油、自動車ガソリン、航空燃料などがあります。この中の軽質油類は結構簡単そうに火が着くような気がします。開戦時の真珠湾の全景写真を見ると、石油タンクがはっきり分かりますので、攻撃しなかったのは攻撃する必要性をまったく持ち合わせていなかったためでしょう。海軍の指導部から一搭乗員にいたるまで真珠湾攻撃に関しては、石油の重要性をまったく認識していなかったのではと考えます。
雑学研究家
- >7
26日に燃えた方の中身は原油らしいにょ。
埋立地猫
- 4>SUDOさんの説を補足します。石油タンクを攻撃しなかった理由は、
炎上による煤煙が、攻撃の邪魔になるとの判断から、攻撃目標から
除外したと聞いております。
蒼空
- もし日本軍が石油タンクを攻撃していたら3ヶ月はアメリカは行動できなかったそうです。また、山口多聞少将は石油タンクの攻撃を進言したそうです。
us
- >12
すごいですね、それじゃ戦争終わっちゃうね^^;
あっさん
- >12 でも、西海岸からタンカーで運ぶなり何なり手はあると思いますが。
重油は燃えにくいですし。
レギオン
- >>14
重油は燃えにくいですが、燃え始めれば消すのが困難な性質の悪い火災を起こし、燃えながら湾内に流れて港湾施設などに被害を及ぼす可能性があります。また、多量の石油を欧州へ供給することになっていた米国としては、真珠湾に蓄積した石油を失うことは、戦争計画の見直しを迫られることになったかも知れません。。
それらを考えて、歴史のifモノで「真珠湾の石油タンクを攻撃していれば・・・」というネタが扱われるのでしょう
こうした説の是非については、議論ボードなされるのが適当と思われるので、紹介のみに止めます。
参考
C・W・ニミッツ/E・B・ポッター共著「ニミッツの太平洋海戦史」より抜粋
日本軍は湾内近くにある燃料タンクに貯蔵されていた450万バレルの重油を見逃した。長いことかかって蓄積した燃料の貯蔵は、米国の欧州に対する約束から考えた場合、ほとんどかけがえのないものであった。この燃料がなかったならば、艦隊は数ヶ月にわたって、真珠湾から作戦することは不可能であったであろう。
おうる
- 相変わらず記憶でのレスでかなり気が引けますが。
真珠湾の石油タンクに貯蔵されていたのは、艦船用燃料の重油が大部分だったはずです。重油は、一旦着火すれば消火が大変ですが、着火しづらい油です。少なくとも20mm機銃の炸裂弾程度では、まず着火しません。真珠湾攻撃の際、石油タンクを攻撃すれば、という意見を散見しますが、それは石油タンクが容易に着火して破壊できるという誤解に大抵基づいています。私の誤解かもしれませんが、真珠湾の石油タンクを破壊しようとすれば、最低数百トンの爆弾が必要なはずです。とても、第一航空艦隊の爆弾では、破壊不可能に思われます。また、真珠湾より遥かに小規模なマルタやロリアンは、しばしば空襲を受けましたが、そうやすやすと艦隊の作戦行動に支障は生じていなかったと覚えています。真珠湾に対する1回限りの空襲で、太平洋艦隊が行動不能になるとは、とても思えません。
そして、軍港を攻撃する際、停泊している軍艦を一切無視して、港湾設備を攻撃した事例が、史実で果たしてあったのでしょうか。私は見た覚えがありません。私の勉強不足かもしれませんが、軍艦を第一目標に考え、それを阻害する対空陣地や航空基地を第二目標に考える事例はありますが、港湾設備を第一目標に考えた事例は無かったと覚えているのですが。私の記憶違いでしょうか。それを思うと、真珠湾空襲の際、石油タンクを攻撃しなかったと非難するのは間違っているように思われます。
山家
- 真珠湾攻撃から3ヶ月後の1941年3月9日にジャワ島が陥落し、当初予定の南方資源を確保しました。また、41年4月にはインド洋作戦を行っています。結局、5月の珊瑚海海戦までの5ヶ月間、日本はほとんど、やりたい放題です。
>12 もし日本軍が石油タンクを攻撃していたら3ヶ月はアメリカは行動できなかったそうです。
戦艦の破壊で、5ヶ月の「自由時間」が得られたのですから、戦艦群と燃料タンクのどちらかしか破壊できない状況で、戦艦を攻撃したのは正解でしょう。
わいわいぎつね
- >16
>真珠湾の石油タンクを破壊しようとすれば、
>最低数百トンの爆弾が必要なはずです。
根拠を述べてくださいよ。何故に「最低数百トン」?
どこからその数字が出てきたんだか...
それに真珠湾攻撃の時って、零戦一機だけじゃないでしょ?
よしんば1機でも片翼の20ミリ機関砲(機銃じゃないですよね)だけでも50発
携行していました(後に100発になった(坂井三郎空戦記録より))。
つまり1機でも両翼合わせて100発持っていたわけで、
数機がかりで石油タンクを攻撃したら、燃えるんじゃないですかね?
直接燃やすことはできなくても、タンクを撃ち抜いて油を流出させて、
付近の可燃物(車両とか)を爆発炎上させて着火とか、方法はあるでしょう。
それでも無理ってんなら、その根拠を聞かせて欲しいもんだ。
ゼロ
- 九九式二〇粍一号固定機銃の弾丸は満載で60発。当然満載はしないけれどもそのうち約1/3が焼夷弾。しかし無防御の軽合金タンクであるならまだしも鋼のタンク外壁に着発信管の炸裂弾でそう簡単に着火できるかどうか。二〇粍機銃弾に関する日本海軍の戦訓所見から見て、実際には結構難しいかもしれません。
BUN
- >18
ちなみに、日本海軍が物資焼き払い用に開発した焼夷弾(焼夷火薬と焼夷剤を用いる)での実射試験でも5mの距離に有る重油缶や重油を浸した布切れは着火しませんでした。
まあ、破壊するのにどれだけの戦力が要るかは存じませんが、少なくとも戦闘機の銃撃で充分な効果が期待できるものでもないでしょうし、現に生き残った敵戦闘機の迎撃による被害が出ている以上、零戦の銃弾は当初の目標にあった「空地の敵機」にも足りていた訳ではないという事が言えると思います。
SUDO
- > 重油に着火
まあ参考までにどうぞ(真ん中より少し後の辺りです)。
http://village.infoweb.ne.jp/~naoto/sikakukikenhei2.htm
T216
- 重油タンクでも、その内部には気化ガスが溜まっており、
こいつはよく引火するそうです。
なので燃えるんじゃないですか。20ミリでも。
みこやん
- なんだ燃えるんじゃん。
☆引火性液体
とくに引火点の比較的低い液体!
ガソリン 約−40℃
灯油 約40℃
軽油 約45℃
重油 約60〜150℃
機械油 約180〜250℃
動植物油 約200〜300℃
○灯油、重油、動植物油などは引火点が常温より高いので、通常の状態では引火しないが、加熱して液温を引火点以上にしたときは、ガソリン同様の引火の危険性を有するようになる。
○灯油、重油等引火点の高い油類でも、霧状にしたときや、繊維類にしみこんだときは、引火点にかかわらず着火しやすい。
(3)発火点(着火温度)
空気中で可燃物を加熱したとき、これに火炎や火花を近づけなくても燃焼を開始する最低の温度をいう。
着火温度ともいう。
(例)
ガソリン 約300℃
灯油・軽油 約260℃
重油 約250〜380℃
spider7
- >22&23
頻繁にハンドル変えなくても良いですよ。
常温より高い温度、重油だと60〜150度に熱してあれば、火を近づければ燃え出す。
もしくは250〜380度にまで熱すれば、勝手に燃え出す。
これが比較的容易な条件であるかどうかは私には判りません。
また重油タンク内の揮発ガスがどの程度出ているのか、またその燃焼条件はどうなのか、それを考えてみるとよいかと思われます。
SUDO
- 10で突っ込まれた私が言うのもなんですが。
まず、似たお話が過去ログにありました。
http://www.warbirds.jp/ansq/6/F2000310.html
発火しやすいガスについて記述の有る勝井さんの参照した本が何だったのかが気になります。
あと、そろそろ話が資料による回答から、検討になってきたと感じましたので、議論ボードに「真珠湾攻撃に於ける重油タンク破壊に関して」と言うボードを立ててみました。
だーくまたー
- 重油タンクに貯蔵されている状態は
空気と適度に混合されていないから着火は無理でしょう。
ガソリンでさえキャブレーターなんかがあるのは何のためなのかな。
Kleist
- >3 一式陸攻が本当にワンショットライターなのか、学研の「歴史群像 一式陸攻」をオススメします。
レギオン