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みなさん、こんばんわ。 質問があるのですが、お答えしていただけませんでしょうか? 攻撃ヘリAH64などのタンデム型のコックピットの場合、 非常脱出する際、もし、戦闘機のように、キャノピーを粉砕して、 座席ごと上部へ飛び出てしまったら、当然のこと、 ローターに巻き込まれてしまいますよね? では、攻撃ヘリなどはどのような非常脱出装置が設置されているのでしょうか? RealEmotion |
- 基本的にありません(爆)。
ただ、ロシアのKa50単座攻撃ヘリはローターを爆砕した上で上方射出座席を作動させる機能を持っています。
他の国であまり広まっていないのは、ヘリ(攻撃ヘリに関わらず)の飛行領域が射出座席(あるいは空中での脱出そのもの)を必要とするものではないとみなされているということではないかと。
居眠り将軍
- ロシアのカモフKa-50の場合、乗員が上方に射出される前にローターを吹き飛ばします。
内巻き
- 3701 はダブリ投稿だったので、内巻きさんのレスをこちに移動した上で削除させて頂きました。
ヘリの場合、緊急時はエンジンを切ってローターの空転による抵抗を利用し胴体着陸する(オートローテーションと呼ぶ)のが普通です。AH-64 などは 37mm 級機関砲弾がローターブレードやエンジンなど致命部を直撃しても最低 20 分は飛行を継続できる能力を要求されていたと思います。
ささき
- 便乗質問すいません。
ローターを爆砕することなく機械的に射出の際の安全を確保する方法は研究されていないのでしょうか?
例えば、ローターにギアをかませてコックピット上方を外して停止させることで射出座席の進路を確保するとか・・・。
聞いたことないのでそういった研究はされてないのですかね?
IFV
- >4
相当な慣性を持って回転しているブレードを急停止させることは技術的に困難だと思います。
1. で居眠り将軍さんが述べている「ヘリの飛行領域が射出座席を必要とするものではないとみなされている」という意味を考えてください。ヘリは低空を低速で飛びます。戦闘ヘリなら木の梢より低い所を飛びます。飛行不能になる程の被害を受けた場合、おそらくイジェクションシーケンスを始める前に地面に激突するでしょう。
またアパッチが被弾時に「最低 20 分の飛行能力」を求めているのはどういう事か考えてみてください。戦闘ヘリには敵侵攻部隊のスピアヘッドを撃破する任務が求められています。つまりその行動の場所は敵戦車が攻めてくる最前線です。被弾してイジェクトしても、敵侵攻軍主力の目の前に降下することになってしまいませんか?
Ka-50 にイジェクト機能が装備されているのは、あの機体が戦闘ヘリとしては異例の単座であり限定的な空対空戦能力も持っているように、その裏に独特の運用思想があるのではないかと思います。
ささき
- 皆様、質問にお答えいただき、まことにありがとうございました。
おかげさまで、よく理解することができました。
RealEmotion