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現在、映画の脚本を書いています。 国内の民間空港として新設され、以降軍事目的の戦略拠点として転用できる最小限の離着陸距離を如何ほどに設定すれば良いか教えてください。地形は島で、今現在Boeing777-200の国内スペックを想定し、2400Mを考えています。この様な事で重輸送機等が待機使用可能でしょうか?また、民間使用から軍事に切り替わる際に、施設や構造上の仕様が変わる場合があれば教えてください。宜しくお願いいたします。 binbun |
- 日本国内基地の滑走路長(「日本のエアベース」イカロス出版より)
嘉手納 3700m×2本
横田 3300m
その他は3000m〜2400mです。大型輸送機を運用するとなると、3000m以上は欲しいところではないでしょうか。
>施設
ターミナルビルは役に立たないし、邪魔ですから壊してしまいましょう(笑)。また、駐機場も大幅に拡張しなければならいないでしょう。
大型輸送機(C-5で、全長75.3m全幅67.9m)を複数機、間隔をあけてならべて、その前後、大型輸送機が移動できるだけの大きさの駐機場が必要です。大型輸送機の格納庫、整備機器、スペアパーツ、これらの保管設備もいります。
戦略拠点ということなので、発着数も大幅増加しますので、燃料施設も拡充しなければなりません。
輸送された貨物はどうするのでしょうか。運び出す手段(ヘリ、中型輸送機、トラック)などを用意し、駐機場、整備支援施設、燃料を用意し、また、貨物の一時保管場所が必要です。
当然、人員は1000人を超えるでしょうから、宿舎、食堂などを建設しないといけません。
基地を機能させるに電気、水道を供給しないといけないし、その他、基地防衛用戦力、通信設備等を考える必要があります。
というふうに、民間空港を「戦略拠点」とし使うなら、単なる設備変更ではすみません。「戦略拠点」という名の滑走路付きの町をひとつ建設すると考えたほうが良いでしょう。
わいわいぎつね
- では、私からは主な軍用輸送機の離陸/着陸滑走距離をば。
ただし:
カッコなし:滑走開始から高度50ftまで /高度50ftから停止まで
カッコあり:V1からの停止まで可能な距離/↑×60分の100
C-5B :2530/725(2990/1164)
C-17A :(2360/915)
C-130J:930/427
C-130H:1219/460
An-124:2520(3000)/900
Il-76 :1700/1000
C-130J 930/427
Schump
- 777-200が運用されている空港で滑走路が2400mというのは安全上ギリギリすぎると思います。
離着陸に必要な滑走路の距離は搭載重量を制限すれば多少緩和出来ますし、軍用機はしっかり舗装されてなくてもそれなりに運用できるようになっているので、滑走路長はあまり問題ないと思います。
1.にある、それよりも滑走路があるだけで拠点として使えるかどうかの方が問題になると思います。
元々付近に軍が存在するような不自然な場所設定しないと離着陸は出来ても不自然さが残るかもしれませんね。
匿名
- 逆の考え方として、今現在存在している民間空港(軍民共用は除く)のなかで、戦略拠点として転用可能なのはどの空港でしょうね?
tac
- >4 例えば成田や関空など民間機の使用を一時中止し、貨物輸送用の倉庫等の施設、機材を全て軍が使用すると共に必要なスタッフを確保できれば、大規模な後方輸送拠点として使えると思いますけど。
災害輸送訓練で軍用輸送機が民間空港に離着陸する訓練も時々、行われているわけですし。
アリエフ
- 有り難うございます。
察した通り、やはり民間仕様とは大きく異なりますね。基地のあり方によって、周辺の施設の拡張性が求められたりするのは当然でしょうね。また、当たり前といえば当たり前ですが、軍用機の離陸に要する距離は民間機より短いのですね。脚本上はむしろ逆だと好都合なのですが・・・しかし、幾分か方向性が見えて来たようなような気がします。一応、安全帯も含み3000Mの滑走路ってことで書いてみます。また、分からないことがありましたら助言願います。ありがとうございました。
binbun
- 大型機の運用だと滑走路長だけでなくランプ区域の制限重量も考えた方がよろしいかと。
羽田や成田などの主要空港だとオープン・スポットでも大型機の運用が可能ですが、小型機が常駐する地方の空港だと
ブリッジのあるスポットとプラスする事の数カ所までは大型機の運用が可能ですが、それ以外の箇所は下手をすると
プロペラ双発機(例えばDASH-8やSAAB340等)すら使えない小型単発機オンリーの区域があったりします。
正確な所は各空港の運用規定を見なければわかりませんが、まー話のネタ程度にと言う事で。
jas1
- 重量制限について追加を。
旧ソ連の輸送機の場合、不整地に近い飛行場の使用が多い前提だったため、低圧タイヤで、タイヤ数も多くしています。
米国の戦略輸送機は、基本的に整備された空港を想定しているので、使用できる空港がかぎられています。
また、滑走路以外にも、誘導路等の制約が実際にはあります。
最近の旅客機がウイングレットを採用しているのも、誘導路でのとりまわしが、翼幅が長すぎると回りきれなくなるためです。
(効率としては、ウイングレットの分翼端を伸ばしてもほとんど同等です)
キック