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ヴォートF4Uは発着艦性能が宜しくないそうで「少尉殺し」なる汚名を頂いて おりますが、第二次大戦後半では空母からの作戦を普通に行っております。 この違いは、搭乗員の腕が上がったので作戦を行えるようになったのでしょう か? それとも、母艦に新しく着艦を容易にする装置が付いたりして、簡単に着艦 出来るようになったのでしょうか? ウソ特集で「着艦性能原理主義者に引きずり出されるコルセア」を投稿した後、 ちょっと気になったもので。皆様、よろしくお願いします。 びってんふぇると |
- 初期にF4U-1が配属された艦載戦闘機隊(VF-12とVF-17)のうち、VF-12は訓練によって空母適合試験を通過したようですが、VF-17は部隊内でヴォートの技術者と部隊の整備班が協力して脚やスポイラー等の部分を改正した結果、同機を空母運用に差し支えない状態に持っていくことに成功しています(因みにVF-17が使用したのはF4U-1と初期型のF4U-1A)。
その後VF-17の実施した適合対策がヴォート社にフィードバックされた結果、F4U-1A生産型に適用される事になり、1944年5月以後の生産機及び以後の生産型は最初から空母運用に差し支えない状態で部隊配備されています。
なお、VF-12やVF-17が空母適合試験を通過したにもかかわらず、F4Uが艦隊に配属されなかったのは、着艦特性云々より艦隊に対する整備部品供給の問題によるところが大となっております(艦隊の戦闘機隊がF6F装備で統一されたのは部品供給の便を図るため)。
大塚好古
- なるほど、性能以外の面を考えるのを忘れていたようです。
ありがとうございました。
(以下ゴミ)
F4U-1A>ふっふっふ、手術も終えてこれからは私の時代・・・え? 空母の上に
もうヘルキャットがあんなに沢山・・・。
びってんふぇると
- F4U は長い機首のため前下方視界が悪い問題がありました。-1A では座席を 8in(20cm) 持ち上げ、膨らんだバブル・キャノピーを付けるなど視界改善処理が施されており、運用面でも直線ではなく緩旋回しながら空母にアプローチする手法(一説によるとイギリス海軍が発明したらしい)を採用して実用的な着艦性能を得たようです。それでも、低速操縦性が素直で視界の良い F6F にくらべればやはり難しかったようですが。
ささき
- そういえば、CATVのF4U特集でも着艦出来る様になったのは緩旋回しながら着艦する方法を取ったからだと、映像で繰り返し見せてくれました。
雑学研究家
- (ゴミ)
日本陸軍の九七司偵も当時としては高翼面荷重(=大沈下率)で前下方視界が悪い機体でしたが、アプローチの最後、接地直前に緩旋回を行うテクニックでこれをカバーしていたそうです。
Schump
- 日本の艦攻でさえそうですけれど・・。
BUN