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再び多葉機ネタですいません。 多葉機には、その空力的な不利を解消する為に前後の主翼を少し前後にズラすスタッガーというのがあるそうですが、 http://www1.sphere.ne.jp/mia/aviation_dic/stagger.html これって実際の所どれほどの効果があるのでしょうか。よろしかったら教えて下さいませ。 誘導抵抗 |
- スタッガーは、上下翼の空力干渉を回避するためだけのものではありません。このほかに、
・下翼を後ろにずらすことで操縦席からの前下方視界を改善
・上翼で下向きに曲がった気流の中に下翼を置くことで上下同時失速を防止
・下翼を前に出して脚取付点を重心より前にする
・上下翼間に生じる通り抜け抵抗の減少
といった目的のものがありますので、上下翼干渉の防止だけに着目すると設計意図を見失ってしまうことでしょう。また、上下翼をあまり前後にずらしすぎると機体の重心から離れた作用点が増えることになるので、機体の操縦安定性を鈍くしたり過敏にしたりすることがあります。
上下翼干渉を避けるだけなら上下翼の間隔を大きくする(同軸反転ローターのヘリコプターではこの手法をとらざるをえない)というテもあり、ハンドレページHP42やカーチス・コンドルなどはこちらをとっています。ただし、翼幅の1/4以上の間隔をとらないと効果がないという経験則があるようで、このために翼間支柱や張線が無闇に長くなるのも考えものです。
Schump
- 解答有り難うございます(^^)
なるほど。結局どう足掻いても複葉機は効率悪いわけですね……。
誘導抵抗