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P-61ブラックウィドウの運動性能はどのくらいだったのでしょうか? まがりなりにも「戦闘機」だったのだから同クラスの爆撃機よりは良かったのではと思うのですが… 宙返りとか急旋回とか出来たのでしょうか? みどり |
- P-61の曲技飛行に関する制限は、低空での失速反転(回復に高度を多く消費するため)、スピン降下(水平尾翼のバフェッティングを併発する恐れあり)、低空での急横転(急速に高度を失うため)、連続背面飛行(燃料系統が対応していない)の4つだけで、あとは考えられる限りの飛ばし方をすることができました。
P-61はへんてこな外見からするとたいしたことないような印象を受けるのですが、このクラスの中型双発機としては抜きん出た高性能機です。
モスキートNF.XXXとの模擬空戦にも勝っていますし、なにより操縦士にはP-61は人気があり、飛ばして楽しい飛行機であるとの御墨付をもらっているわけですから。
というか、おそらく大戦中に実用化されたレシプロ夜戦のなかでは、零夜戦やFw190夜戦を含めても運動性に関しては最も優れているのではないでしょうか。
とはいえ、夜間戦闘にはそれほど運動性は要求されないわけなのですけれど。
まなかじ
- 当時の米戦闘機の中での比較では、旋回半径が、小さい順に(フラップ使用しないで)
FM-2>P-63A-9>P-61B-1>F6F-5>P-51D-15>P-38L>P47D-30>F4U-1D
だそうです。ってことは、疾風やFw190の内側に回り込めたってことですかね。
ただし、ROLL RATEは最低だったようです。
参考文献:American's Hundreed Thousand/Francis H.Dean
バウアー中尉
- 失礼
「American's Hundreed Thousand」→「America's Hundred Thousand」
バウアー中尉
- >>1
モスキートに勝ったのですか…凄いですね…
B-25並みの巨体に大火力と最新レーダーを積み込んで尚且つ600q/h近い速度とモスキートと戦える運動性…
これってとんでもないモンスターなのでは…
みどり
- >4. 最終量産型の P-61C は排気タービンと水噴射を備え緊急出力 2800 馬力を出す R-2800-73 を搭載し、高度 9000m までの上昇 14.6 分、最高速度 692Km/h(@9000m) を誇るモンスター・オブ・モンスターです。ただし終戦によって 41 機のみの生産で終わり、実戦に出ることはありませんでした。また C 型は 1t 近くも増加した重量のため運動性は低下したとも伝えられます。
ささき
- 当時のパイロットも最初はP-61の運動性能(特に低空片肺時の安定性)に不安をもっていたようで、ノースロップ社のテストパイロットがわざわざ前線基地を巡回してアクロバティックなデモ飛行を見せつけることでそういった懸念を払拭させた、といったエピソードが最近大日本絵画から出た『オスプレイ軍用機シリーズ37 第二次大戦のP-61ブラックウィドウ』で紹介されていますね。
タイヴァーン・ヘルミ