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ドイツの戦闘機の側面に楔形の記号がよくありますが、 「<◎」または「<・」は中隊つきの 1)戦闘技術者将校 2)戦技将校 3)テクニカル・オフィサー …と3通りの表現を見つけたのですが、1と2は、戦術に長けて部下を指導する人と取れますが、3は部隊付きの機械技術者にもとれます。このマークのパイロットの正体をお教えください。 まるき |
- 1,2と同じです。
サト
- ありがとうございます。スッキリしました。
続けて恐縮ですが、どのような条件を満たすとこのマークをつけることができたのでしょうか? 引き続きですが、よろしくお願いいたします。
まるき
- 任命されれば。任命の基準は存じません。
サト
- ありがとうございます。今度こそこの件については腹の底からスッキリしました。
まるき
- Technischer Offizierは技術将校だと思います。技術将校といっても旧日本海軍の技術将校の意味ではなく、某国空軍のQCパイロットと比較的性格が近いものと推測します。
根拠としては、旧ドイツ空軍の通達等を持っていませんので、間接的なもので済みません。
1 John J. Vasco et. al. 『Zerstoerer The Messerschmitt 110 and Its Units in 1940』Norwich; JAC Publications, 1995, p.88.
「幕僚業務を担当する将校パイロットは、くたくたに疲れるコンバット・ミッションの後も休憩する暇はなかった。・・・(III/ZG76)技術将校のMarchfelder少尉は(破損した飛行機の)修理の監督のため急いで(ハンガーへ)行った。」
2 Donald Caldwell 『The JG26 War Diary Volume One 1939-1942』London; Grub Street, 1996, p142.
「以前にもBf 109 Fはミッションから帰ってくると翼外板にしわがより、翼構造に隠された欠陥があることを示していたが、工場も航空省も重大な問題と考えなかった。Sprick中尉の(Bf 109 Fの右翼破壊の事故による)損失の後、第3飛行隊の技術将校であるRolf Schroedter中尉は、ひずみゲージをRechlinから借りてきて彼自ら実験を行った。翼の弱い部分は特定され、部分的な補強材が設計された。」
同上p.188.
「第3飛行隊の技術将校だったRolf Schroedterは回想して
『Bf 109からFw 190に機種転換すると、我々の苦労はあらゆるところでまた始まった。今回はBMWエンジンが原因であり、それはしばしば数時間しか持たなかった。・・・再生可能な(故障した)エンジンはAlbertにある修理工場に送られ、分解・細部調査が行われた。私は(技術的)検討に参加するため、何回その工場へ飛んでいったか思い出せない。・・・』」
両方の文献とも著者がもと技術将校にインタビューしているので確度は高いと思います。
中年受験生
- >5
ありがとうございます。これは激務! しかし、この人が撃墜されたりしたら大変な事になりますね。
自分でももう一度、調べてみます。お二人ともありがとうございました。
まるき