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コルセアが逆ガルにしたことによって、低速安定性が低かったことは色々な本に書かれているのですが、同じ逆ガル形態の流星に関しては、低速安定性の問題点はあまり聞きません。この差はどこからきているのでしょうか? 月読 |
- 戦中、プロペラの設計に携わっておられた佐貫亦男氏はその著書である「続々・飛べヒコーキ」の中で流星の主翼を以下のように表しておられます。
「この十六試艦攻の逆カモメはコルセアやJu87よりゆるやかなもので、その点については折れ曲がり部の流れの剥離などの悪影響は少なかったにちがいない」
また、流星よりさらにゆるやかな逆ガル翼を持つ烈風は低速安定性が良かったとされることから、佐貫亦男氏が指摘されているように上反角によるのではないかと思います。
T216
- コルセアの場合、強力なエンジン・巨大なプロペラによって起こされる強烈なトルク・非対称流もスピン特性の悪さの原因だったと思います。
ささき