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第二次大戦時の飛行機での雷撃は何km/hぐらいで魚雷を投下する物なのでしょうか。早ければ魚雷が壊れるような気がするし、遅ければ狙い撃ちされるような気がします。常識なのかもしれませんがよろしくお願いします。 振 |
- 魚雷の許容する速度と、搭載機が出せる限界速度の、どちらか低い方になります。
また厳密には投下速度ではなく、魚雷が海面に突入する速度が、魚雷の許容速度になります。
よって低速でも高高度から落としたら許容範囲を逸脱する事が有ります。
また、別の問題として、魚雷が海面に突入する角度も問題になります。
浅い角度(高速低空投下)ですろ海面で跳ねてしまうことになります。反対に深い角度(低速高空投下)ですと魚雷が深く潜ってしまい、海底に突き刺さったり、水圧で壊れたり、また魚雷の深度調整機構が上向き舵を取る結果として逆に海面に躍り上がる事があったりします。つまり安定した疾走を期待できません。
こうした魚雷の持つ特性上の制限から、許容される海面突入角度と速度が定まります。勿論魚雷のモデルによって異なります。
この魚雷の運用制限と、搭載航空機の飛行性能から、許容される投下速度・高度が定まります。
よって、何キロで落とすのかは、搭載機と速度と高度と魚雷性能から求める事になり、何キロでと一概に言えるものではありません。
SUDO
- 元艦上攻撃機操縦員として一言。
私は飛行練習生を卒業後、哨戒部隊に配属されたため、魚雷実射の経験はあり
ません。しかし、一通りの訓練は受けました。宜しかったら私のHPを覗いて
ください。 http://www.warbirds.jp/senri/
蒼空
- 魚雷という兵器も他の武器と同様、自然法則を利用した創作物ですので
物理法則に従って破壊もおこるのですが
実戦では「何キロで落とすのか一概には言えません」とか
他人事の様には言ってはいられません。
例えば戦争初期の米軍のMk13魚雷の場合
「少なくとも高度100フィート以上、速度100ノット以下」と決められております。
日本海軍の雷撃で雷撃直前に減速するなどという話しは聞いた事がありませんが
これは悪魔の証明ですので
そう主張される方には是非とも
減速訓練を行なっていたとか
減速する規定があったとか証拠をお上げいただだきたいものです。
Kleist
- >3
初期のMk13でも投下高度50ft以下の場合、投下最高速度110ktsという規定がありますように、魚雷投下には高度と速度による相関関係による変化が有ります。「少なくとも高度100ft以上、速度100kts以下」というのはある条件下での目安でしかありません。
大塚好古
- >3
悪魔の証明かどうかは知りませんが、制限速度が定められていた事は現実ですし、各演習等では制限速度に落としての訓練をやっています。
実戦では、全然守ってませんね。
例えばマレー沖海戦の96中攻は速度140〜150ノット高度25mで攻撃計画を立てています(用いたのは91式改1)
91式改1の投下制限は80ノット120mですので、強度的には許容範囲でしょうが、推奨範囲からは外れています。
水雷史にある18年の96中攻による教練発射の項には速度158ノット高度50m(91式改2)と記されていますので、マレー等での96中攻の雷撃速度140〜150ノットは全速力でもありません。まだ18〜8ノット搾り出せます。
これが編隊行動するがゆえに制限したのか、魚雷の運用上の制限であったのかは知りませんが、全速では無かったという事は明らかです。
SUDO
- そうですそういう事を言っているんです。
一概に言えないわけではありません。
Kleist
- 5.>SUDOさんの言われるとおり、訓練中は速度をおとします。理由は
魚雷搭載時の速度に合わせるからです。「発射運動」と呼ぶ雷撃の基礎訓練
において、例えば天山では、240Ktに減速します。魚雷搭載時の速度に合わ
せるからです。ただし、先輩搭乗員の話では、実戦では自分の判断で決める
とのことでした。
蒼空
- kleistさん、SUDOさんはkleistさんのおっしゃる事が間違っている、と指摘されているようですよ。
BUN
- BUNさん、別に議論する必要はないと思いますよ。
91式改1の最大射入速は260ノットですし
蒼空さんもSUDOさんのいうとおり減速訓練をしていた
とおっしゃっていますが
それは魚雷搭載時に併せた減速であって
魚雷強度に対応するための減速訓練は行なっていないと
明言されています。
SUDOさんが持論の内容を再確認して修正してくれればいいのであって
質問者さんは解答5においてさらに希望のデーターを得たのですから
妙な論争をたきつける必要なしと考えます。
Kleist
- 蒼空さんがおっしゃっているのは天山が魚雷を抱いたら海面高度で240ノットになるから、クリーン状態で訓練をしている以上は「減速をする」ということでしょう。
しかも「実戦では自分の判断で決める」わけですから「一概には言えない」わけですよね。
更に言えば「減速」と言い出したのはKleistさんであって、他の誰も「速度を落とす」とは言ってません。
高度と機速の相関関係が魚雷の強度を超えない範囲内にあることだけが必要であり、しかもその制限を越えることもままあるということであって、どう見ても「一概に言えないわけではない」とは思えません。
ああ、それと、九一式改一の投下制限速/制限高度は120ノット/80mです。260ノット/200mまで上がったのは改三でしょう。
持論も何も、SUDOさんは事実を述べているに過ぎないようです。(制限速/制限高度を逆に書いておられますけど(苦笑
材料不足のままに組みたてられた妙な「持論」を持ち出して混乱を呼んでいるのはKleistさんのように見えますが。
まなかじ
- >10
「初期のMk13でも投下高度50ft以下の場合、投下最高速度110ktsという規定があります」
とか
「マレー沖海戦の96中攻は速度140〜150ノット高度25mで攻撃計画を立てています」
とかが質問者の欲しい答えなんです。
それで別にいいじゃないですか。
Kleist
- >11
何しろ質問は「第二次大戦時の飛行機での雷撃」ですので、何キロですとはいえないでしょ?
我々が記したものは、MK13の制限や、ある海戦のある飛行機の攻撃計画でしかないんですから。
SUDO
- 日本の航空魚雷ひとつとっても時速500km/h台での高高度投下に向けて改良を重ねて飛躍的に性能向上を果たしているのが昭和10年代です。雷撃時に適正な速度に抑えて飛ぶのも当たり前です。
「それで別にいい」とはまったく思えませんし「他人事のように」言って済ますのは感心しませんね。
BUN