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岩井勉海軍中尉や田形竹尾准尉の戦記および「零戦燃ゆ・熱闘編」には、F6Fの最高速度は550Km/h(高度不明)程度であったことが示唆されています。 WWII米戦闘機の最高速度のカタログ値が、およそ実戦時とはかけ離れた状態で計測されたものであることはこちらのBBSでもよく指摘されていますが、ではWWII米戦闘機の実戦状態での最高速度はどれ位だったのでしょうか? また、米軍が過大な性能値を公表していたとすれば、それは単に国威発揚のためであったと見て宜しいのでしょうか?どうかご教示戴きたいと存じます。 為右衛門 |
- 「実戦時とかけ離れた状態で計測された」という訳ではありません。
逆に日本の計測値には「これは試作機で計測した値であるので実際にはもう少し割り引いて考えよ」といった注意がついている程です。
BUN
- F6F-3の場合海面高度での速度502km、高度5330mでの速度605kmという計測結果が出てますから、高度域によってはその位しか速度が出なくても不思議ではないと思いますが。
大塚好古
- お答え戴き、誠にありがとうございます。では、P51Dの7620mで703Kmという数値も、実戦的環境で可能だったということでしょうか?
為右衛門
- 誰も答えないから私が。
英空軍がマスタングIII(P-51B/C)を通常全備重量の状態で他機と性能比較試験をした記録が残ってます。これによればマスタングIIIは高度25,000ft(7620m)でほぼ公称最高速度に匹敵する438mph(約705km)を発揮してますので、条件にはよるでしょうがP-51Dが実戦状態で最高速度703kmを発揮することは可能であったと思います。
大塚好古
- そうなんですか〜。F6Fはともかく、P51Dの公称速度はかなり怪しいと思ってたんですが・・・たしかここの過去ログで、ドイツが捕獲機をテストしたら、650Kmにも達しなかったという話を読んだものですから。
このサイトの古参のお二人にお答え戴き、光栄です。ありがとうございました。
為右衛門