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自衛隊にはハリアー戦闘機のような垂直離着陸機はないのでしょうか。 また、そういうものを山岳部に点在させるような防衛構想はないのでしょうか。 アニメの読みすぎかな?詳しい方何かコメントをお願いします。 菊地 |
- アニメの「見すぎ」です。
>ハリアー戦闘機のような垂直離着陸機
ありません
>そういうものを山岳部に点在させるような防衛構想
「そういうもの」が無い以上、ありません
「そういうもの」の代わりに長距離地対艦ミサイルなんかはあったりしますが。
まぐまぐマグロ
- 陸海空、全ての自衛隊で、現在、VTOLの保有は、ありません。
また、質問事項にある防衛構想も聞いたことがありません。
ただし、将来的に装備するか否かは、現時点では判りません。必要性が生じたならば、装備される可能性もあるでしょう。
なお、昔、「海自がVTOLを購入するのでは」という噂がありましたが、真相を確認していないため、何とも言えません。
PRCA
- スウェーデンやスイスなんかは、山岳地帯のトンネルや高速道路に小規模な航空部隊を分散させる構想をもっていますが、こちらは普通の航空機ですね。
居眠り将軍
- ちなみに、文部科学省所管の独立行政法人航空宇宙技術研究所では、昭和46年に『フライング・テストベッド』と呼ばれるVTOL実験機およびVTOL用リフトジェットエンジンを試作し、垂直上昇、ホバリング、水平移動などの操縦安定性を確認する実験を行いました。この実験機は鋼管を溶接した骨組み構造の機体で、全長10m・幅7m・乗員1名、JR100Fリフトジェットエンジン2基を装備していました。現在は各務原航空宇宙博物館で展示されています。
ただし、これはあくまで民間向けVTOL旅客機の実用化に向けた研究です。航空宇宙技術研究所では現在も模型等による研究を続けているようです。
すでに書かれている通り、自衛隊でのVTOL導入計画は今のところありません。一部の識者やマニアからは軽空母導入論と絡めて『海上自衛隊でVTOL運用を』との意見が出ることがありますが、費用対効果や人員の確保、防衛構想、政治的思惑等が絡んでくる問題なので、今後検討されることがあるかどうかについては現時点ではまったく予測できないといえます。
ブラック・タロン
- >そういうものを山岳部に点在させるような防衛構想はないのでしょうか。
余談ですが。
以前、陸自基地祭に飛来した AH-1 の乗組員(「たたき上げ」のニオイのするごっついおじさんでした)の話で、
「制空権を失った場合のゲリラ的運用も想定している」云々と聞いたことがあります。そんな想定状況を重視しているわけでもないでしょう(組織的な作戦ができなくなっている状況。。。。構想自体が画餅ですね)が、「あり得ること」のひとつとしては考えているんだ、と思い、印象に残ってます。
まつかぜ
- ・例えVTOL機でも離着陸にはかなりの広さの開けた土地が必要。
・周囲の地形を覚えるためにもそのような離着陸場は普段から整備しておいて、
離着陸訓練を行っている必要がある。
・VTOL戦闘用機を運用するためには、大量の燃料や弾薬、整備機材を置いておき、
パイロットや整備員の休養居住施設や管制施設などを整える必要がある。
・従ってそのような離着陸場は平時から敵にマークされていて、
戦争となれば攻撃され潰されるであろう。
などと見てくると、質問者が考えておられるほどには有利な構想ではないと思います。
便利少尉
- ゴミレス
>>菊地様
古本屋で荒巻義雄「十和田要塞」シリーズを探してみてください。
ご質問にぴったりのシチュエーションが登場しています
(確か全三巻の内の第2巻だったはずです)
畝傍
- 超ゴミレス
>>菊地様
あなたはどっちのコーナー等に出没しております、きくちと申します。
ちなみに漢字は池のほうの菊池です。
よろしゅうおねがいします。
きくち
- えーこれもゴミレスですが。
以前、仕事でご一緒した某商社(イタリヤや英国の超高級車の正規代理店でもある)
の方からハリアーの売り込みについて聞く機会がありました。
かなり熱心な売り込み(海さんへ)がなされ、官側の反応も上々だったそうですが、
結局実現できなかったそうです。
AP1
- 1980年頃、元国防会議事務局長で軍事評論家の故・海原治氏がハリアー導入論唱えていたのを思い出します。極東ソ連軍の奇襲攻撃で滑走路がやられてもハリアーならば作戦が可能だという理由ですが、F15とE2Cの導入や早期警戒管制能力の強化が進められると日本周辺の洋上で侵入する敵機を撃墜できるわけだから、航続距離が短く武装搭載量も決して多いとは言えないハリアーは中途半端な存在としかならないでしょう。
冷戦期の西ドイツのようにワルシャワ条約機構軍と国境接して対峙しているような所では、航空奇襲攻撃に対応できる十分な時間を稼げないので基地が破壊される可能性が高く、前線地域で反復攻撃・対地支援攻撃を行うハリアーの存在理由も認められるということになるでしょうけど。実際、英軍が西ドイツにハリアー部隊を展開させていました。
軽空母保有ともなるとまた話は変わってきますが、ともかく現状の日本の国防計画上ではハリアーGR.3のようなV/STOLで反復攻撃・対地攻撃を行う航空機の導入は優先度が低いということになります。
アリエフ
- 皆様 御回答ありがとうございました。いろいろな方面からの回答、大変参考になりました。
また、質問の時は、よろしくお願い致します。失礼いたします。
菊地(質問者)
- えっと今頃でしかもゴミレスで申し訳ないんですが、
10年以上前に
「海自が計画している輸送船の要求仕様として有事の際24時間以内に軽空母に改装し、ヘリまたはVTOL機を運用できることが盛り込まれている。それに伴いVTOL機の購入も検討されている」
という話を人から聞いたことがあるのですが、真偽のほどは分かりません。
どなたか詳しい経緯をご存知の方がいらっしゃたらフォローしていただけないでしょうか。
酔鏡
- もし事実なら国会で大紛糾したことでしょう。
おそらくこの「輸送船」がおおすみ型輸送艦のことだとしたら……そういえばだいぶ前に、おおすみは24時間で空母に改造できるかとかいうご質問がありました……彼女たちについてまわる悪いうわさのひとつではないでしょうか。
居眠り将軍
- もうひとつ追加。
AH1の話ですが、陸上自衛隊のヘリコプター団には航空機野外整備隊(記憶モード失礼)という隊があったはずです。
居眠り将軍
- >12
記憶&憶測で申し訳ないですが・・・・
「イギリスでは、短期間に民間のコンテナ船を改装して、ヘリやVTOL機を運用可能としている。日本もそれに見習ってはどうか」という意見がたしかありました。それに尾ひれがついた話ではないでしょうか。
わいわいぎつね