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ノモンハン航空戦や独ソ戦航空戦では広い平原の真ん中に 当事者たちの航空基地が点在していたようですが 前線基地への燃料補給はどのような方法で行っていたのでしょうか? 結局空輸かタンクローリーしかないのですが、どちらも危険で効率が悪そうです・・ ケンゴ |
- ノルマンディー以後の対独戦における米軍の場合だと、タンクローリーによる燃料輸送が主力だったようです。航空機の燃料だけでなく前線にいる各種部隊で用いる物資全体について、自動車輸送が主体だったわけで。
ただ、付近に鉄道(臨時的に敷設された軍用鉄道も含む)の線路がある場合は、貨車による輸送も積極的に活用します。トラックへの積み替えが必要なこともあるけど。
で、前線基地の性格や規模にもよるのだろうけど、どれ位多くの燃料物資をその前線基地に集積させていたか、あまりたくさん集積させ過ぎると作戦変更による無駄が生じかねないし、敵の攻撃目標にもなりやすい。米軍の場合、野戦物資集積場(デポ)を設けており、作戦状況に応じて燃料物資を前線基地に振り分けていたのだろうと思います。
前線基地やデポまでの陸上輸送ルートの警戒にぬかりがなければ安定的に物資を輸送できるわけで、こうした兵站の維持が前線における作戦と車の両輪のような関係にあると考えればよいと思います。
アリエフ
- 日本の場合、陸軍航空隊専用の輸送部隊が編成されたようにないので、輜重兵連隊や自動車連隊が馬車や自動車で運んでいたと思われます。
ドイツ軍の場合も同様ですが、空軍は固有の自動車連隊(Kraftwagen-Transport-Regiment)を多数持っていました。また、主要鉄道駅から補給拠点までの戦略レベルの自動車輸送には、党関係の組織であるNSKKが当たっていましたが、空軍の物資を運ぶNSKK連隊を統制するためのNSKK-Brigade der Luftwaffeがいくつか作られています。これは司令部だけで、NSKK連隊は必要に応じて配属されたのでしょう。
マイソフ
- アリエフさん、マイソフさん回答ありがとうございます。
ケンゴ