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3405 零戦21型などの機体の白い塗装は敵機に発見され易くなると思うのですが。
F4Fなどの紺色の塗装のほうが発見されにくいと思うのですが。
モンタナ

  1.  それはケース・バイ・ケースでしょう。
     通常、迷彩塗装はその機体がよく使用される環境(背景)に溶け込ませようとして施されるものです。
     現代の航空自衛隊でも、F-15Jにはどちらかというと零戦に近いやや青みがかった灰色で迷彩が、F-2AにはF4Fに近い紺色や青色の迷彩が施されていること、そして両機種の用途の違いを考えてみれば、どうしてこのような迷彩塗装が施されたのか理解できるのではないかと思います。 
    T216

  2. 関連して、1955年に米海軍がそれまでの紺色系の塗装からグレー系に一斉転換したのはどう考えれば良いのでしょうか?米海軍空母部隊の主な行動範囲が太平洋の熱帯地域に限定されなくなったからか、高高度を飛ぶジェット戦闘機が主力となり海面にカモフラージュさせることよりも、高空域における迷彩効果を狙うようになったものか?
    と言っても、海面や空の色は天候によってもかなり異なる。また、英海軍の空母艦載機が現在でもかなり青みの強い塗装をしていたり、冷戦時のソ連海軍空母キエフ上のYak38がF4F並みの紺色していたのを考えると、紺色系とグレー系共に一長一短と考えるべきでしょうか?
    アリエフ

  3. 全くの私見なのですが、戦時の場合、その時の形勢によって迷彩が変わっていくように思います。ドイツの場合バトルオブブリテンの時はライトブルーが多かったのですが、少し守勢にまわるとグリーン系に変わってゆき、ノルマンディー上陸後はブラウン系にかわってきます。イギリスは逆にブラウン/グリーンからグレー/グリーンに変化します。日本陸軍は攻勢の時、雲を背景にしたライトグレーで徐々にグリーンから本土防空戦ではブラウンに変化します。海軍も始めは上から攻撃するので雲にまぎれるライトグレーで、ミッドウエー以後は守勢にまわり上から攻撃されるケースが多くなるため、海面にまぎれるダークグリーンに変化していったと理解しています。


  4. 日本陸海軍の灰色系塗色は迷彩の為ではなく、抵抗を減らし速力を稼ぐ目的で実施されたものです。高空での視認性といった問題は考慮されていません。

    また、米軍がシーブルーの塗装に転じた時期、日本軍機は既に灰色系塗装ではありません。日本陸海軍機が灰色系の塗装を採用した時期、米海軍機の主翼は黄色でしたね。
    BUN

  5. 素人ながら失礼します。勝ち戦の場合、迷彩にはあまり神経質にならないと何かで読んだことがあります。でも、零戦のエンジンカウルは黒ですよね。
    のぶ

  6. ↑ あのカウリング色は防眩塗装なのでは?
    はにまる

  7. 海軍のグレーは迷彩ではなかったんですね。防錆のためなのですか。96艦戦が無塗装だし、隼もテストのとき速力を出すのに機体を磨きたおしたと聞きましたので、無塗装でも良さそうですが、隙間にパテ埋めでもしたのでしょうか。あんまり磨けばグレーといえども反射して遠くから視認されそうですが。


  8. 灰色系の塗装は九六艦戦の時代から一部使われていますが、機体の高速化が目的であって防錆は第一の目的ではありません。
    また、銀色に見える機体もアルクラッド外板そのままの仕上げで使われた訳ではありません。
    BUN

  9. >5 44年頃以降のオリーブドラブの迷彩塗装廃止してしまった米陸軍航空隊がその典型でしょうか。ただ、迷彩は空や海面の色に紛れこませるだけでなく、基地に駐機中に目立ちにくくするために施される場合もある。
    戦車等の車両と似たオリーブドラブ塗装を施していた大戦中の米陸軍機とか、ベトナム迷彩もその例ではないかと思います。
    ところで、実際、迷彩色の効果がどれだけあるのかというと、結構難しい問題だそうです。熱帯のジャングルでは濃緑色などを用いた迷彩色よりも、白一色の方が案外目立ちにくいという実験結果があったりするそうで。
    アリエフ

  10.  必ずしも海上だからといって背景がブルーとは限らないのですよ。よほど視界条件が良くないかぎり直下のごく限られたエリアだけがブルーに見え、距離が離れるほど空気を斜めに通して見ることになり、空気中の塵や水分の影響で白〜灰色がかって見えることになります。また、距離が離れると物体そのものの色や形状より陽光と影のコントラストのほうが目立つようになり(翼幅 10m の零戦を 1Km 先から見ると視野角は 0.6 度、伸ばした手の先で 5mm 程度の大きさにしか見えないのです)、順光・逆光によっても見え方の印象は異なります。必ずしも背景に存在する物体(海面、青空、ジャングルなど)と同じ色に塗れば目立ちにくくなるとは限りません。

    ささき

  11. >6 私もそう思ったのですが、迷彩を狙ったとすれば?なので。ゼロ観はカウルも灰色だったような。(でも零戦は黒の方が似合う)

    >8 塗装表面の平滑度の違いということですか?
    のぶ

  12. >9
    余談になりますけど、迷彩の効果判定は難しいでが無いよりはずっとましと思っています。
    合わせるのが難しいですが、パターンや色等条件がマッチしていると効果的です。経験としてサバイバルゲーム時にタイガーパターンを着ていた一人はすぐ傍らにただ立っていただけなのに、自分も含め数人が一瞬「あれ、奴は何処行った?」となったほどです。ただこんな事は頻繁に有る事ではないですし、パターンとフィールドの相性で優劣は様々ですが…個人的には明度差が大きいパターンは余り効果的ではないように思います。実際、オリーブドラブ一色のベトナム装備でも割とフィールドを選ばず、そこそこ効果的でした。
    ただジーンズ等、自然に無い色はひどく目立ちました。
    西

  13. さらにゴミ。
     「大戦後半の米陸軍機が無塗装(実際にはP-51の主翼のような「継ぎ目パテ埋め+銀+クリアー平滑仕上」もあり)なのは、高空で青空や雲の眩しさに隠れることで迷彩効果があったから」との説を信じていた私ですが、昨年、もてぎのアエロバティックス選手権に「ツヤあり白と銀のツートン」で出場していたSu-31は、晴天(最大3オクタス程度の雲量)の空をバックに見事に(1000m上空〜WW2戦闘機サイズに換算すれば距離2000m程度〜での飛行姿勢が判別できるほど)目立っていました。
     また、本土防空に参加したドイツ空軍パイロットの証言として、「無塗装のB-17の密集編隊は(個々の判別こそできないが)100km以上先から目視確認できた」というのもあります。
    Schump


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